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【インタビュー】別所哲也×『この場所の香り』榊原有佑監督 コミュニケーションが企業と生活者をつなぐ――ブランデッドムービーの未来

ブランデッドムービーとは何か? ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)代表を務める俳優の別所哲也はこんな解釈を加える。

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別所哲也&榊原有佑監督『この場所の香り』
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ブランデッドムービーの持つ新たな可能性


テレビCMともWEB広告とも異なる、企業と消費者の新たなコミュニケーションツールとしてますます注目を集めるブランデッドムービー。榊原監督はクリエイターの視点から、そして別所さんには映画祭の代表として、ビジネスの観点から、ブランデッドムービーの持つ新たな可能性、今後の在り方についてどのように考えているのだろうか?

榊原監督:「ブランデッドムービー」と言っても、その解釈やとらえ方はすごく広いですよね。これまで、自分はオリジナルで好きなことを作るというやり方で映画を制作してきましたが今回、ブランデッドムービーに携わってみて、もちろん、テーマや広告的な要素はあるんですが、そのうえで、「この映像作家、クリエイターが作るからこういう作品になっているんだ」というアートとの融合、作家性を強く出すことができるんだというのを強く感じました。

単に商品やサービスを見せるのではなく、クリエイターの世界観を前面に出していけるコンテンツとして今後、さらに発展していくだろうし、自分もそういう作品を手掛けてみたいなと感じました。

榊原有佑監督『この場所の香り』
別所:正解がひとつではない、多様性の時代――VUCA(ブーカ※)という言い方がよくされますが、企業は多様な答え、多様な人々とのつながりを探しているし、僕ら消費者、生活者も「みんなと同じ、こういう生き方をしていれば間違いないよね」というかつてのような時代ではなくなっていると思います。

※VUCA…Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った、現代の社会情勢を表す言葉。

別所:そういう時代だからこそ、コミュニケーションから生きるヒントを与えてくれるブランデッドムービーというのは、ものすごい成長を遂げていくと思います。

別所哲也『この場所の香り』
ビジネスの視点で言うと、「IR」「PR」「HR」という3つの「R」に果たす役割がますます大きくなっていくと思います。

「IR」はインベスター・リレーションズ。ステークホルダー(株主)に対して、企業が果たすべき情報の開示、物語の発信ですね。「うちの会社はこういう哲学でやっています」と発信していかなくてはいけない。

「PR」はパブリック・リレーションズですが、従来もプロダクトやサービスを新たに作った際にはやってきたことですが、これまで広告が担っていた部分を、ブランデッドムービーが担っていくことになると思います。消費者、生活者とどうリレーションを築き、一過性ではなくずっと追いかけたくなるような“物語”を作り上げていく必要性が高まっていくと思います。

そして「HR」はヒューマン・リソース。企業にとって最も大切な人材の確保ですね。「この会社はこんなオフィスで、こんな人たちが働いているのか」と知ってもらう。これからの時代、大企業であるとか知名度や人気ランキングではなく「いかに自分に合っているか?」ということが働く人たちにとって大事になってくると思います。

こうした観点から、ブランデッドムービーの需要というのは飛躍的に伸びていくと思います。

別所哲也&榊原有佑監督『この場所の香り』
《シネマカフェ編集部》

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