「難民について語ることなしに映画を作ることはできない」『海辺の家族たち』監督インタビュー到着

マルセイユ近郊の小さな港町を舞台に、人生を変える出会いを描いたフランス映画『海辺の家族たち』について、本作の監督ロベール・ゲディギャンが語るインタビューが到着した。

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ロベール・ゲディギャン監督『海辺の家族たち』(C) AGAT FILMS & CIE – France 3 CINEMA – 2016
  • ロベール・ゲディギャン監督『海辺の家族たち』(C) AGAT FILMS & CIE – France 3 CINEMA – 2016
マルセイユ近郊の小さな港町を舞台に、人生を変える出会いを描いたフランス映画『海辺の家族たち』について、本作の監督ロベール・ゲディギャンが語るインタビューが到着した。

パリに暮らす人気女優アンジェルは、20年ぶりにマルセイユ近郊の故郷へと帰って来る。家業の小さなレストランを継いだ上の兄のアルマンと、最近リストラされて若い婚約者に捨てられそうな下の兄のジョゼフが迎えてくれる。兄妹3人が集まったのは、父が突然、倒れたからだ。父と家族の思い出の詰まった海辺の家をどうするのか、話し合うべきことはたくさんあったが、それぞれが胸に秘めた過去が、ひとつひとつあらわになっていく。町の人々も巻き込んで、家族の絆が崩れそうになったそのとき、兄妹は3人の難民の子どもたちを発見する――。

本作は、それぞれが胸に秘めた過去と向き合う時間を、漂着した難民の子どもたちが思わぬ希望に変えていく、こんな時代だからこそ、人と人との繋がりが何よりも大切だと教えてくれる感動作。

ゲディギャン監督は、自身が生まれ育ったマルセイユを舞台に、労働者階級や移民など社会的に弱い立場の人々の人生を温かな眼差しで見つめ続けている。大ヒット作『マルセイユの恋』や『幼なじみ』、『キリマンジャロの雪』などで高く評価され、ベルリン国際映画祭やヴェネチア国際映画祭、審査員も務めたカンヌ国際映画祭の常連でもある名匠が、映画人生40年の集大成となる傑作を今回完成させた。

本作に登場する3兄妹のジョゼフ、アルマンド、アンジェラについてゲディギャン監督は「彼らの全員が、過ぎ去りゆく時代、変わりゆく世界を敏感に察知する、そんな人生の時期にある。彼らが切り開いてきた道が、徐々に閉ざされてゆく。それらの道は絶えず維持してゆかなければならない…あるいは新たな道を切り開く必要がある」と語り、切り開くきっかけとなったのが、難破したボートから逃れ生き延びた難民の子どもたちとの出会い。子どもたちを引き取ったことで、兄妹たちが仲間意識を取り戻すことができたのだと話す。

また「私はこの出会いを信じる」とゲディギャン監督。「“グローバリゼーション”には、必然的に未来とつながる何かがある。大げさな言い方になるが、今日、難民について語ることなしに映画を作ることはできない、と私は考える」とコメントし、「彼らは安全、住まいを求めてやってきている。3人の子どもたちがやってきたことで、もしかしたら入り江は蘇るのではないか。アンジェラ、ジョゼフ、アルマンドは3人の子どもたちを育てるためにそこに留まり、レストランと山腹のコミュニティと自分たちの世界観を生きながらえさせる努力をするつもりだ。そして何人かの人々のつながりを保ち、それにより平和を保とうと」と描きたかったことを明らかにした。

『海辺の家族たち』は5月14日(金)よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて順次公開。
《cinemacafe.net》

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