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ハリウッド映画でアジア人&太平洋諸島の俳優にセリフがある役は6パーセント未満

昨年は韓国映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞4部門受賞、今年は『ノマドランド』のクロエ・ジャオがアカデミー賞で監督賞、『ミナリ』のユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞するなど、近年、アジア系映画人の活躍が注目されている。

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ドウェイン・ジョンソン-(C)Getty Images
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  • キアヌ・リーヴス-(C)Getty Images
  • コンスタンス・ウー (C) Getty Images
  • ヘイリー・スタインフェルド-(C)Getty Images
  • 『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督 AMPAS/ABC via Getty Images
  • ポン・ジュノ監督ら『パラサイト 』キャストも大集結/第92回アカデミー賞授賞式 (C) Getty Images
  • 第93回アカデミー賞助演女優賞を受賞したユン・ヨジョン ABC/AMPAS via Getty Images
昨年は韓国映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞4部門受賞、今年は『ノマドランド』のクロエ・ジャオがアカデミー賞で監督賞、『ミナリ』のユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞するなど、近年、アジア系映画人の活躍が注目されている。

とはいえ、南カリフォルニア大学のアネンバーグ・インクルージョン・イニシアティヴの調べによると、2007年から2019年までのハリウッドの上位興収1300作品において、セリフを与えられているアジア人あるいは太平洋諸島またはハワイの血を引く俳優(以下、API俳優)は、ほかの人種・民族と比べて6パーセント未満であったという驚きの結果が明らかになっている。1300の作品で51159人のキャラクター中、“しゃべる”API俳優はたったの3034人で、5.9パーセントだったという。

API俳優が主演、または共同主演した作品は、より少ないことが明らかに。1300作品で白人の男性俳優が主演または共同主演した作品が336作品なのに対し、わずか44作品(3.4パーセント)しかなかったのだ。44作品のなかで、主演または共同主演として活躍したAPI俳優は、ドウェイン・ジョンソン、キアヌ・リーヴス、ジョン・チョー、コンスタンス・ウー、ヘイリー・スタインフェルド。

さらに、API俳優は悪役または端役にキャスティングされがちで、ハリウッドではAPIに対して害のあるステレオタイプが横行し続けていることが数字によって証明された。
《賀来比呂美》

休日は猫とお酒と海外ドラマ♪ 賀来比呂美

大学で映画学を専攻、卒論のテーマに『ガタカ』を取り上げる。卒業後は映画やドラマのロケ地で有名なバンクーバーに留学し、街中に溶け込むベニチオ・デル・トロやアイス・キューブを見かけて大興奮。映画三昧の生活を送る。帰国後、数社を経て雑誌編集者として出版社に勤務。シニアの愛猫と過ごす時間を増やすべく、2016年からフリーランスライターに。執筆ジャンルは映画、音楽、ペットなど。人の話を聞くのが大好きで、俳優、ピアニスト、医師など数百名への取材経験あり。

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