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【インタビュー】池松壮亮×オダギリジョー、兄弟役共演で血のつながりを超えた“家族”に

オール韓国ロケで作られた『アジアの天使』に、池松壮亮とオダギリジョーが兄弟役で出演。日本映画界を牽引する実力派2人が、韓国の撮影現場で感じたこととは…?

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池松壮亮×オダギリジョー『アジアの天使』/photo:Maho Korogi
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血のつながりだけではない「家族」


池松壮亮×オダギリジョー『アジアの天使』/photo:Maho Korogi
──兄はビールと「サランヘヨ」で大抵のことは乗り切れるとも言っていますしね。

池松:真理を突いていると思います。ビールとサランヘヨと天使は、この映画において奇跡を目撃するための魔法のようなものです。僕たちも今回の撮影中、物凄い数のビールを消費しました(笑)。

オダギリ:海外の撮影では特に、お酒が大事なツールになりがちですね。撮影が終わった後の夕飯も、結局はどこかに食べに行かないといけないし。誰かを誘い、飲みながら喋ることで仲間意識が高まる。それに、韓国のビールってちょっと軽いからどんどん飲めちゃうんです(笑)。あの軽さが韓国特有のビール文化を作っているのかも知れないですね(笑)。

──お酒を含め、食事のシーンからも登場人物たちの空気が伝わってきました。

池松:この映画を観れば、韓国料理を食べたくなるはずです。食卓は直接的にその文化が映るものだと思います。美味しかったですし、とても心があたたかくなりました。最初は辛くてお尻が痛かったけど、慣れてくると平気でした(笑)。

オダギリ:韓国映画の現場には「あったかい料理を食べよう」という意識があるみたいで、その点は本当に羨ましいですね。日本の現場だと当たり前に冷たい弁当ですから。撮影のときに利用した食堂がなんだか恋しくなってきて、いつかまた行きたいなと思っているくらいです。

『アジアの天使』(c) 2021 The Asian Angel Film Partners
──本編では、池松さんのおっしゃった「概念を飛び越えた自由」が、家族のような関係を織りなす登場人物たちに託されています。お二人も芝居を通し、“兄弟”になったと言えますね。

池松:劇中の兄貴にはどうしようもないところと、誇らしいところがあります。そういうキャラクターに懐の深さと目の奥の愛情深さと、韓国ビールを超えるような軽やかさをオダギリさんが反映してくれたと思っています。さらに映っているところ以外でも沢山助けられました。おかげで忘れられない疑似体験になりましたね。天使な兄貴でした。

オダギリ:僕の場合、現実に兄弟はいないし、血のつながりを感じてきた相手は母親だけ。いま言っていても「血のつながり」って自分からは程遠いワードだなと思ったんですが、池松くんが弟であることで、何かを信じることができました。それって、家族に近づくということなんでしょうね。「信じる」ということが。家族や血のつながりをそんなに強く感じてこなかった自分が埋められる1つのピースが、「信頼」ということなのかもしれないです。

池松壮亮×オダギリジョー『アジアの天使』/photo:Maho Korogi
《text:Hikaru Watanabe/photo:Maho Korogi》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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