アカデミー賞で作品賞・監督賞を含む5部門にノミネートされ、見事脚本賞を受賞したエメラルド・フェネル監督、キャリー・マリガン主演の『プロミシング・ヤング・ウーマン』。この度、フェネル監督がラブコメと復讐劇を融合させたジャンルレスな本作について語るインタビュー映像が解禁となった。>>『プロミシング・ヤング・ウーマン』あらすじ&キャストはこちらから本作で脚本・監督・製作を担当し、長編デビュー作にして世界を熱狂の渦へと巻き込んだエメラルド・フェネル監督。ブラックユーモアたっぷりにスリリングな復讐劇とラブコメディを並行させ、観るものを夢中にさせるジャンルレスムービーを誕生させた。「凶悪犯罪や残酷な暴力を描いたり犯罪者についての映画を作る気はなかった。暮らしの中にある文化に興味がある」と語るその言葉通り、フィクションの枠を超え、リアルな現代社会に蔓延するジェンダーバイアスや見逃される性暴力にスポットを当てたことを話す。「学生だった10年前は当たり前だったけど、今考えるとひどいことが許容されていた。性別関係なく自分の周りの人を見ても思い当たることが出てくる。それらを集団として許容してきた経緯を紐解いてみたかった」と、この物語の着想について自身の体験や疑問がもとになっていることを明かした。さらに、本作に登場する男性たちについて「悪者はいないということは絶対に強調したかった」と監督。「登場人物が過去に犯してきた過ちはいつの時代も繰り返されてきたこと。この映画の狙いは問いかけること。物語の根底にある疑問は“誰もが許容してきたのになぜバツが悪いのか”」と作品に込めた思いを熱く語る場面も。その上で「結末や主人公の使命に対する捉え方が人によって違うことはいいことだと思う。映画の後で意見をぶつけ合ってもらいたい」と本作の意義に期待を力強く述べた。本作は、社会の中で自然に起きている問題を観客の心を揺さぶるエンターテインメントに昇華させ、激しい論争を巻き起こしつつも多くの観客の共感を呼んでいる。『プロミシング・ヤング・ウーマン』はTOHOシネマズ 日比谷・梅田にて先行公開中。7月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷&シネクイントほか全国にて公開。