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資本主義社会の悲哀映す『セールスマン』日本初上映!ドキュメンタリー界の巨匠特集

ドキュメンタリー界の巨匠・メイズルス監督の特集が12月、下高井戸シネマにて開催。代表作として名高い『セールスマン』(1969)が、待望の日本初公開されることになった。

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『セールスマン』(日本初上映)
『セールスマン』(日本初上映)
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ドキュメンタリー界の巨匠・メイズルス監督の特集が12月、下高井戸シネマにて開催。代表作として名高い『セールスマン』(1969)が、待望の日本初公開されることになった。

製作から半世紀以上の時を経て、本邦初公開となる『セールスマン』。また、その公開を記念して2018年以来の劇場公開となる、多大なアーティストに影響を与え続け、長年愛される傑作『グレイ・ガーデンズ』(1975)、その前日譚ともいえる作品『あの夏』(2017)も併せて公開となる。

『セールスマン』(日本初上映)1969年・91分


低所得者向けに高額な聖書を訪問販売するセールスマンと、資本主義社会の悲哀を映し出すメイズルス兄弟の代表作かつドキュメンタリー映画の傑作。

「我々だけでカメラを回し、映画のために演出をしたり、指示することなど一つもせず、“その場で起こったありのままを写した”」と監督たちが語るように、後の“ダイレクト・シネマ”と呼ばれるムーブメントを牽引したことでも知られる、映画史に名を刻む作品。

『グレイ・ガーデンズ』1975年・95分


ジョン・F・ケネディの親族にあたるビッグ・イディと、その娘リトル・イディの生活に密着したドキュメンタリー。マーク・ジェイコブスやアイザック・ ミズラヒなどの名だたるファッションデザイナーや、Rookieブログや「Rookie Yearbook」などで知られるタヴィ・ゲヴィンソンがお気に入りの1本として挙げている、多くの熱狂的な支持を集めるカルト的人気誇る。日本では2018年以来の劇場公開された。

『あの夏』2017年・80分


アンディ・ウォーホル、トルーマン・カポーティ、ミック・ジャガーらがひと夏を過ごしていた1972年のモントーク。写真家ピーター・ビアードはモントークのすぐ近く、イースト・ハンプトンに住む『グレイ・ガーデンズ』で一躍有名になる前のイディ母娘を捉えていた。本作にはジョナス・メカスやウォーホルによるフッテージも一部使用されている。

メイズルス兄弟とはーー


アメリカ、ボストンに生まれたアルバート・メイズルス(1926-2015)、デヴィッド・メイズルス(1931-1987)のメイズルス兄弟は、1960年代に始まるドキュメンタリー映画の潮流“ダイレクト・シネマ”の代表的映画監督。

兄アルバートは、 ケネディとハンフリーの大統領予備選を追った Primary にカメラマンとして参加などした後、弟デヴィッドと共同での映画制作を始める。2人の代表作には今回上映される『セールスマン』(本邦初公開)、『グレイ・ガーデンズ』のほか初訪米時のザ・ビートルズに密着した『ザ・ビートルズ ファースト U.S.ヴィジット』や、コンサート中に観客が刺殺される瞬間も捉えた『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』、美術家のクリスト& ジャン・クロードを追った『クリストのヴァレー・カーテン』などがある。

デヴィッドの死去の後も、アルバートは『アイリス・アプフェル! 94 歳のニューヨーカー』などを発表。また、アルバートは撮影監督としてオムニバス映画『パリところどころ』のゴダール篇にも参加。ゴダールは彼のことを「アメリカ最高のカメラマン」と評している。

メイズルス監督特集上映は12月11日(土)~12月24日(金)下高井戸シネマにて2週間限定上映。

《シネマカフェ編集部》

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