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【ネタバレあり】スパイダーマンへの愛しかない…『スパイダーマン:NWH』の心震える瞬間まとめ

“親愛なる隣人”の物語を愛し、親しんできた者にとっては涙なしには見られない『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の心震える小ネタをチェック

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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 (C)2021 CTMG. (C) & TM  2021 MARVEL. All Rights Reserved.
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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でピーター・パーカー/スパイダーマンを演じているトム・ホランドは全米公開初日、本作を観るときには「ティッシュを忘れずに!」とSNSに投稿した。ところが! いざ日本公開されてみたらティッシュどころの騒ぎじゃない、「涙を拭くのが追いつかない」「マスクの替えが必要」「次はハンカチタオル持ってく」といった声が相次いでいる。

「スパイダーマン」シリーズの入り口はそれぞれ違っても、この“親愛なる隣人”の物語を愛し、親しんできた者にとっては涙なしには見られない、それが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』なのだ。そこで今回は、本作で観るたびに胸高まり、心震える瞬間をまとめてみた。

以下、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレがあります。ご注意ください


●ニュースサイトのキャスターはJ・K・シモンズ!サム・ライム版『スパイダーマン』編集長と同じ


前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)のラストで、ミステリオが遺した映像を(なぜか)手に入れ、「スパイダーマンの正体はピーター・パーカー」「社会最大の敵」と全世界に向け配信したニュースサイト「デイリー・ビューグル・ネット」のJ・ジョナ・ジェイムソンを演じるのはJ・K・シモンズ

そう、トビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督の『スパイダーマン』3部作(02、04、07)での「デイリー・ビューグル」紙の編集長と同じ。時代の流れか今作ではネットでニュース配信を行っているが、スパイダーマンを目の敵にしている点は同じだ。


●ピーターの弁護士役でデアデビル/マット・マードックが登場


J・ジョナ・ジェイムソンの配信により、“ミステリオ殺害”やロンドンでの大騒動の件で当局に拘束され、取り調べを受けることになったピーター・パーカーとMJ(ゼンデイヤ)、ネッド(ジェイコブ・バタロン)、メイおばさん(マリサ・トメイ)。彼らの弁護を買って出たのは、なんとNetflixシリーズ「Marvel デアデビル」デアデビル/マット・マードック(チャーリー・コックス)だ。

デアデビルはニューヨークのヘルズ・キッチンで活躍する盲目のスーパーヒーローであり、腕利きの弁護士。以前、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが「今後のMCU作品にデアデビルが登場することがあれば、演じるのはチャーリー・コックス」と語ったとおりに今作で登場した。暴漢が投げつけたレンガをスパイダーマンであるピーターよりも早く反応して素手でキャッチ、その片鱗を見せつけた。ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)に助言していたように、今後、スターク・インダストリーズを巡る裁判にも関わっていくのかも!?


●過去のヴィラン大集結!でも元の世界には返さない!?


マルチバースの扉が開いたことで、「スパイダーマンの正体はピーター・パーカー」と知っている過去シリーズのヴィランたちがこのユニバースに大集結してしまう。だが、彼らをこのまま元の世界に戻せば、そのユニバースのスパイダーマンに倒され、結局死を迎えることになる(『スパイダーマン3』のサンドマン以外)。

トム・ホランド(以下、トムホ)が演じてきたピーター/スパイダーマンは、バルチャーやミステリオにどんな酷いことをされても殺めようとはしなかった。ミステリオの死は彼自身が策略的に選択したことだ。本作でも“元の世界に戻すだけでなく、助ける”ことを決意したピーターは、トニー・スタークが遺した装置で彼らがヴィランとなった原因(心と体の問題)を取り除こうとする。そうすれば、元の世界に戻って新たな別の人生を送れるからだ。

例えば、『スパイダーマン2』のヴィラン、ドック・オク(アルフレッド・モリーナ)は暴走したICチップを取り替えることで良心を持ったオットー・オクタヴィア博士に再び戻ることができた。


●ドクター・ストレンジもびっくり!ネッドが魔術を使った!?


本作でドクター・ストレンジと初めて対面したピーターの親友ネッド。「うちは魔術師の家系で時々手がムズムズする」とか何とか話していたが、その後、行方知れずになったピーターを探すため、「ピーター・パーカーに会いたい」と念じながらストレンジのように魔法の指輪スリング・リングをはめた手を回してみると、なんと魔法円ができ異空間が出現する! そこから姿を現したのは…?


以下、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』および「ホークアイ」の重大なネタバレがあります。ご注意ください


●アンドリュー・ガーフィールドとトビー・マグワイアが登場!


ネッドが「ピーター・パーカーに会いたい」と念じながら作った魔法円の向こう側にいたのは、紛れもなくスパイダーマン。だが、マスクを脱ぐと、そのピーターはマーク・ウェブ監督『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(12、14)のアンドリュー・ガーフィールドが演じたピーターだ! その事実が信じられないMJとネッドの目の前で、おばあちゃんに「蜘蛛の巣をはらって」と頼まれた“アンドリュー”ピーターが天井を這っていくシーンは笑いを誘う。

さらにもう一度、ネッドが魔法円を描くと、今度はごく普通の青年が姿を現した。それは『スパイダーマン』3部作でトビー・マグワイアが演じたピーター! 初対面の“トビー”ピーターと“アンドリュー”ピーターはお互い蜘蛛の糸を出して牽制し合うが、すぐに別世界のスパイダーマンだと納得した。


●「大いなる力には、大いなる責任が伴う」の継承


原作コミックとすべての「スパイダーマン」シリーズを通じて象徴となってきた「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というセリフ。そういえば、トムホ版前2作では登場してこなかったこのセリフをついに口にするのは、ほかならぬメイおばさんだった。

グリーンのマスクを壊し、本来の気弱なノーマン・オズボーンになったかのように振る舞っていたグリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)が、やがて本性を現したとき、『スパイダーマン』では自身が犠牲になったグライダーを呼び出してメイおばさんに激突させる。さらにパンプキンボムを投げつけるグリーン・ゴブリン。予告編にも登場していた“トムホ”ピーターが必死にボムを防ごうとするスローモーションの場面は、『スパイダーマン3』でブラックスパイダーマンになった“トビー”ピーターとハリー・オズボーンの1シーンを思い起こさせる。

エレクトロ(ジェイミー・フォックス)もまた自分のパワーが奪われることを拒み、サンドマンやリザードも逃げ出してしまった。自分がしたことは間違っていたのか、激しい後悔を見せる“トムホ”ピーターに満身創痍のメイおばさんが「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と伝え、息絶えるのだ…。


●3人のピーター、それぞれの喪失


メイおばさんを亡くした“トムホ”ピーターは姿を消した。“トビー”ピーターと“アンドリュー”ピーターは「クライスラービル」や「エンパイヤステートビル」など、どこか1人になれる場所に心当たりがないかという。2人にとっては、ニューヨークの街を見下ろしながら心を静めるための大切な場所だ。

“トムホ”ピーターにとってはMJと過ごした学校の屋上だった。2人のピーター・パーカーを紹介された“トムホ”ピーターは、大切な存在を失った気持ちは「誰にも分からない」と言うが、ベンおじさんを殺された“トビー”ピーターは「犯人を殺しても、心は元に戻らない」と話し、恋人グウェンの死に責任を感じる“アンドリュー”ピーターは「自暴自棄になった」と涙ながらに打ち明ける。そして「大いなる力には…」と“トムホ”ピーターが言いかけると、“トビー”ピーターは「大いなる責任を伴う。ベンおじさんの言葉だ」と続けた。


●3人のピーター/スパイダーマンの違いを浮き彫りにする会話


その後、ピーターの学校の研究室で、手分けしてそれぞれのヴィランの“解毒剤”を作り始める3人のピーターとネッドとMJ。“トビー”スパイダーマンだけが蜘蛛の糸を手首から出せることを知り、ウェブシューターを装着して自分で糸を作る苦労や糸切れに悩まされてきた“アンドリュー”ピーターと“トムホ”ピーターは羨ましそう。でも、『スパイダーマン2』では“トビー”ピーターもヒーローとしてのプレッシャーやMJとの関係に悩み、糸が出せなくなったことがあった。

ネッドが「ピーター」と呼びかけると3人が一斉に振り向くシーンも微笑ましいが、“トビー”ピーターの親友ハリーが「僕の腕の中で死んだ」と答えるとネッドは顔面蒼白に。「僕はヴィランに変身して襲ったりはしないよ」と“トムホ”ピーターに話すが、実は原作コミックでのネッドはスパイダーマンのヴィラン、ホブゴブリンとなる人物だ。

大いなる責任ゆえに愛する存在を失い、すっかり年を重ねた“トビー”ピーターと“アンドリュー”ピーターの会話も興味深い。“トビー”ピーターはMJと過ごしているようだが、“アンドリュー”ピーターは恋人を作る気にもなれない様子。そのやさぐれ具合は、アニメーション作品『スパイダーバース:スパイダー・バース』(19)に登場したピーター・B・パーカーを何となく彷彿とさせる。再びスパイダーマンを演じることに前向きというアンドリューが、人生の苦みを知った大人のピーター・パーカーを演じる世界線もあるのかも?


●激闘の最中でもスパイダートークは止まらない!?


巨大なキャプテン・アメリカの盾を持たせるべく改装中の自由の女神像に、3人のスパイダーマンと過去のヴィランが集結するクライマックスの闘い。その真っ最中でもスパイダートークは止まらない!? 

「ずっとピーター2と呼んでいたのに」「2は君だろ」などと言い合いする中、アベンジャーズとしてチーム戦の経験がある“トムホ”ピーターが指揮をとることに。宇宙に行ってサノスと戦ったことを話すと、“トビー”ピーターも黒い地球外生命体(ヴェノム)と戦ったことがあるという。「僕なんかサイの格好をしたロシア人で…」とそのスケールの違いにいじけ出す“アンドリュー”ピーターに、「君は“アメイジング”だよ」と何度も繰り返す“トビー”ピーター。

その一方で、背中が痛むという“トビー”ピーターを“アンドリュー”ピーターが伸ばしてやる場面も。果てには、“アンドリュー”ピーターが2人の肩を抱き寄せ「愛してる(I love you,guys)」と告白。米Varietyによれば、これはアンドリューがスパイダーマンとしての2人を“本当に愛している”からこそ出たアドリブだったらしい。緊迫した中でも、こうした軽妙なやりとりは笑いとともに感慨を生む。

●過去シリーズのトラウマの見事な回収


感慨深いといえば、『アメイジング・スパイダーマン2』で恋人グウェンを救えなかった“アンドリュー”ピーター。本作では同じ構図で落下していくMJ(ゼンデイヤ)を助けようとした“トムホ”ピーターがグリーン・ゴブリンに邪魔され、絶体絶命かと思われたときに“アンドリュー”ピーターが駆けつける。MJを抱えて地上に降ろしたときの“アンドリュー”ピーターの安堵とわずかな悲しみが入り交じった複雑な表情は胸に迫る。このシーンが一番グッときたという「アメスパ」ファンは多いはずだ。

また、グリーン・ゴブリンに復讐の念を燃やす“トムホ”ピーターは、これまでに見せたことのないような憤怒の表情で、崩れ落ちた巨大な盾の上でグリーン・ゴブリンにグライダーを突き刺そうとする。まるで『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の決定的な別離の瞬間、キャップがアイアンマンのリアクターに盾を突き立てたときのようだ。だが、そんな“トムホ”ピーターを身を挺して制し、グリーン・ゴブリンに刺されてしまうのは復讐の虚しさを誰よりも知る“トビー”ピーターだった。


●どこかの世界に黒人のスパイダーマンもいる?


オットー・オクタヴィア博士の変化を見て自分が得たパワーを失いたくなかったエレクトロも、やがては“アンドリュー”ピーターによって元の体に戻ることに。久々に対峙した2人。クイーンズ生まれの労働者階級で、隣人のために尽くすスパイダーマンを「黒人だと思っていた」とエレクトロは言う。そして「どこかにいるかもな」とも。

黒人のスパイダーマンといえば、続編公開が控える『スパイダーバース:スパイダー・バース』の主人公マイルズ・モラレスだ。そういえば、『スパイダーマン:ホームカミング』(17/未公開シーン)でバルチャーの一味から武器を買おうとしていたアーロン・デイヴィス(ドナルド・グローヴァー)は“トムホ”ピーターとの会話の中で甥マイルズがクイーンズに住んでいると話していた。


●本当にすべての人がピーターの記憶をなくしてしまったのか?


マルチバースの扉を閉じるため、“トムホ”ピーターはMJやネッド、ハッピーをはじめ、すべての人々からピーター・パーカーの記憶をなくす選択をする。だが、本当に“すべての人”が彼がスパイダーマンであることを忘れてしまったのだろうか? 例えば、ニック・フューリーは遙か彼方の宇宙にいるはずだが…。


●もしかして「ホークアイ」の世界線と繋がっていく?


記憶をなくしてたMJやネッドの平穏な姿を見て、自分の正体は明かさず姿を消すことにした“トムホ”ピーター。少ない荷物で新しいアパートに越してきた彼は、これまで愛用してきたスターク社製の最先端スーツではない自作スーツに身を包み、親愛なる隣人としてニューヨークの街に“帰っていく”。

最後にスイングしていく場所は、なんとDisney+オリジナルシリーズ「ホークアイ」の最終決戦の舞台となったロックフェラー・センター広場。クリスマスの風物詩である巨大なツリーも飾られている。「ホークアイ」には『スパイダーバース:スパイダー・バース』、そして「Marvel デアデビル」にも登場したヴィラン、キングピンが現れていた。演じたのは「Marvel デアデビル」と同じヴィンセント・ドノフリオだ。もしかしたら、新しく製作されるというスパイダーマン3部作には彼が関わってくるのか?


●あの“俺たち”コンビがサノスとヒーローの話に興味津々


そして、ミッドクレジットに登場したのは、トム・ハーディ演じるエディ・ブロック! 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(21)のエンドクレジットで描かれたように、やはりMCUの世界に来ていたエディ&ヴェノムはバーテンダーが話すサノスの“指パッチン”やアベンジャーズについて興味津々。その直後、“俺たち”は再び別のユニバースに移動してしまったようだが、地球外生命体シンビオートの黒い断片がこのユニバースに残された。ついにヴェノムvsスパイダーマンが実現する可能性も出てきたということなのか。

このほかにも、観れば観るほど「スパイダーマン」シリーズ、そしてMCUへの愛が詰まったパロディやオマージュに気づくことができそうだ。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は全国にて公開中。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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