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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で鍵を握る“マルチバース”に迫る

トム・ホランド主演『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』がついに公開、マルチバースを紐解く作品を紹介。

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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(C)2021 CTMG. C &TM  2021 MARVEL. All Rights Reserved.
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  • 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 (C)2021 CTMG. (C) & TM  2021 MARVEL. All Rights Reserved.
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“親愛なる隣人”スパイダーマンが、スタン・リーとスティーヴ・ディッコによって1962年にコミックで生み出されてから60年。また、2000年に初めてハリウッドで実写映画化されてからも、20年以上にわたって愛されてきた。

そのスパイダーマン映画の最新作であり、2017年『スパイダーマン:ホームカミング』、2019年『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と、トム・ホランド主演でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の一部として描かれてきた3部作の最終章『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』がついに公開を迎える。

トムは全米公開日に「人生が大きく変わった」「この映画は愛情が詰まっていて3世代の映画を祝ったもの」とSNSを更新、「P.S.ティッシュを忘れずに!」と綴っていたが、本作で大きな鍵となるのは“マルチバース”。ということで、いまのうちに整理しておきたい事実と、『ノー・ウェイ・ホーム』の予習におすすめの作品をまとめてみた。

以下、『ノー・ウェイ・ホーム』以前の作品のネタバレを含む表現があります。ご注意ください

『ノー・ウェイ・ホーム』は前作のラストから始まる物語…


前作『ファー・フロム・ホーム』では、ホームのニューヨークから遠く離れたヨーロッパを舞台にミステリオ/クエンティン・ベックとの激闘が描かれた。だが、エンドクレジットに登場したベックの遺した映像によって、本作では“ヒーロー・ミステリオ”の殺害容疑がかけられ、「スパイダーマンの正体はピーター・パーカー、17歳の高校生」であることが全世界に知れ渡ってしまう。

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』

当初は「別の地球で戦っていた」と語っていたミステリオ。ピーターたちの世界は「アース616」と呼ばれ、彼自身は「アース833」から来たと語ると、「マルチバース! やっぱり存在するんだ」と瞳を輝かせていたピーターの姿が印象深い。だが、ミステリオの正体はトニー・スタークに解雇されたことに恨みを持つ、“ペテン師”のホログラム技術者だ。

すべてが作り話だったわけだが、いくつものパラレルワールドが存在する“マルチバース”(多元宇宙、多元世界)は、今回の『ノー・ウェイ・ホーム』で重要な要素となり、続くMCU作品『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でもタイトルになっている。『ファー・フロム・ホーム』のあるシーンで、ミステリオが投影ドローンによってつくり出した何人ものスパイダーマンの幻影は何かを示唆していたのかもしれない。


そもそもマルチバースって、何?


ドクター・ストレンジが初登場した『ドクター・ストレンジ』には、ストレンジの師であるエンシェント・ワンがマルチバースについて語るシーンがある。宇宙は無数に存在しており、いまストレンジたちがいる宇宙はその中のたった1つ(ユニバース)にすぎないという。宇宙が多数(マルチ)存在するから、マルチバース=多元宇宙と呼ばれる。


スパイダーマン最大の危機にドクター・ストレンジが手を差し伸べる


「ピーター・パーカーがスパイダーマンであること」が、全世界に知れ渡ってしまう『ノー・ウェイ・ホーム』。これは歴代のスパイダーマン映画からみても初めてのこと。ピーターは自分だけでなく、秘密を共有していたMJやネッド、メイおばさんたちにも危険が及ぶことを案じ、世界中の人々からピーターがスパイダーマンであるという記憶をなくそうと、共にサノスを倒すために闘ったドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に助けを求める。

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』

ストレンジはピーターの師であるトニー・スターク/アイアンマンの死に責任を感じていたのか、その頼みを受け入れるが、ピーターの“注文”の多さもあってミスをしてしまい、別のユニバースから次々とヴィランを引き寄せてしまうことにーー。

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』

ファンを沸かせた歴代ヴィランが登場!


『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』

予告公開時から話題を呼んでいたのが、マルチバースの扉が開かれたことで、グリーン・ゴブリン、ドック・オク、サンドマン、リザード、エレクトロといったサム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズ3作品マーク・ウェブ監督の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ2作品に登場したヴィランたちが姿を現したことだ。

彼ら全員とトム・ホランド演じるスパイダーマンは対決することになるのか? 何より、彼らを元のユニバースに帰すことができるのかは大きな見どころとなる。


『ノー・ウェイ・ホーム』をより楽しむために押さえておきたい作品


高校生のヒーロー・スパイダーマンことピーター・パーカーが、かつてない困難に直面することになる本作、そしてドクター・ストレンジの最新作をより楽しむためにも、押さえておきたい作品と要チェック度を考えてみた。

『スパイダーマン』(2000)★★★


内気で穏やかな性格のピーター・パーカー(トビー・マグワイア)が、ある日、クモに噛まれたことでスパイダーマンの能力を手に入れる。親友ハリーの父、ノーマン・オズボーン(ウィレム・デフォー)がグリーン・ゴブリンとなって立ちはだかった。

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』より

『スパイダーマン2』(2004)★★★


スパイダーマンとして忙しい日々を送るピーターは、優秀な科学者であるDr.オクタビウスと知り会う。だが、彼は実験中の事故により凶暴なドック・オク(アルフレッド・モリーナ)に変身してしまう…。

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』より

『スパイダーマン3』(2007)★★★


最愛のMJとようやく結ばれるも、謎の黒い生命体に取り憑かれるピーター。ヴィランとしてサンドマンのほか、ヴェノムが登場した。

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』より

『アメイジング・スパイダーマン』(2012)★★★


父の失踪の謎を追うピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は、父の研究パートナーだったコナーズ博士(リス・エバンス)と出会うが、やがて彼はリザードに変身。ピーターはグウェン・ステイシーと恋に落ちる。

『アメイジング・スパイダーマン2』(2017)★★★


オズコープ社で鬱屈した日々を送る電気技師マックス・ディロン(ジェイミー・フォックス)が、事故によってエレクトロに。大ファンだったスパイダーマンに対し、憎悪を深めていく。

『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』より

【ポイント】アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』も重要作


黒人の少年マイルス・モラレス/スパイダーマンのもとに、マルチバースから様々なスパイダーマンが集結した2019年のアニメーション映画。ちょっと冴えないスパイダーマン/ピーター・B・パーカーや、グウェン・ステイシーが扮するスパイダー・グウェン、日本の学生服を着たペニー・パーカー、カートゥーン的なスパイダー・ハム、全身黒づくめのスパイダーマン・ノワールがそれぞれの世界からやってきた。スパイダーマン映画として初めてアカデミー賞を受賞した作品だ。

『SPIDER-MAN:ACROSS THE SPIDER-VERSE(PART ONE)』

2022年には、その続編となる2部作のうち『SPIDER-MAN:ACROSS THE SPIDER-VERSE(PART ONE)』<スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)>が公開される予定。


『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)★


トム・ホランドのピーター・パーカー/スパイダーマン初登場作。トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)にスカウトされ、アベンジャーズ内紛時にアイアンマン側として活躍。その初々しさや根性は、ほかのヒーローたちから一目置かれた。


『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)★★


アベンジャーズ加入を夢見て、“親愛なる隣人”スパイダーマンとしての日々に奮闘するピーター。ヴァルチャー(マイケル・キートン)と激闘を繰り広げた。MV界出身のジョン・ワッツが監督に抜擢された。


『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)★★★


ピーターとトニーは、タイムストーンを狙うサノスの部下たちに捕らわれたストレンジ、さらにピーター・クイルらガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と共闘することに。


『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)★★★


サノスの“指パッチン”の後、世界を元に戻すためにアベンジャーズがタイムトラベル。さらに団結し史上最大の戦いに挑むが、アイアンマンを失ってしまうーー。


『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2020)★★★


“指パッチン”の後、帰ってきたピーターは夏休みの欧州旅行に現れたミステリオに騙されることに。トニー/アイアンマンとの絆に胸が熱くなる場面も。ジョン・ワッツが監督を続投。


【ポイント】ドクター・ストレンジとの再タッグが意味することは?


マルチバースの扉が開く『ノー・ウェイ・ホーム』は5月公開『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に直結する物語でもあり、『ドクター・ストレンジ』エピソード1.5のような役割も担っている。“マルチバース”は、MCUの新章フェーズ4全体のテーマでもあるのだ。

『ドクター・ストレンジ』(2016)★★★


両手に再起不能の大ケガを負った天才外科医が、人智を超えた“魔術”の力へとたどり着く。兄弟子モルド(キウェテル・イジョフォー)と修行に励む中、闇の魔術を操るカエシリウス(マッツ・ミケルセン)と対峙する。

ドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」(2021)★★


MCUフェーズ4の始まりとなるディズニープラスオリジナルドラマシリーズ。『インフィニティ・ウォー』での心の傷はワンダ(エリザベス・オルセン)の力をより強大にすることに…。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にはワンダことスカーレット・ウィッチが登場する。

ドラマシリーズ「ロキ」(2021)★★★


2012年の『アベンジャーズ』から枝分かれした、“もう1つの”ロキの物語。ロキ(トム・ヒドルストン)は“時間を監視する”組織TVAに捕まるが、やがてそこに隠された陰謀に気づく。シルヴィをはじめ、様々なロキが登場。最終話は必見。

アニメシリーズ「ホワット・イフ…?」(2021)★★★


「もしもあの時、ヒーローたちに別の運命が待っていたとしたら…?」というテーマで描かれるマルチバース。特に第4話は「もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら」を描いた。別のユニバースのドクター・ストレンジが登場する。


【ポイント】スパイダーマンとヴェノム、モービウスとの関わりは!?


トム版スパイダーマンと同じ製作陣による『ヴェノム』シリーズや、2022年公開『モービウス』との関わりも気になるところ。現に『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のエンドクレジットには『ファー・フロム・ホーム』のラストシーンが登場し、『モービウス』の予告編にはヴァルチャーらしき人物や「ヴェノム」の名前が登場しており、引き続き注目が必要だろう。

今回の『ノー・ウェイ・ホーム』で、トムが演じるピーター・パーカー/スパイダーマンの3部作はひと区切り。『ホームカミング』でアイアンマンに認めてもらいたかった少年は“親愛なる隣人”ヒーローになることを選び、アイアンマン亡き後の『ファー・フロム・ホーム』ではヒーローとしての自覚を胸に強敵に立ち向かった。そして『ノー・ウェイ・ホーム』では世界中の人に正体がバレてしまい、最も大切な人たちにも危険が及ぶ。

トム版『スパイダーマン』では、コミック、そして過去のシリーズを通じて言われ続けてきた「大いなる力には大いなる責任が伴う」を、1作ごとに学び、体得していく過程を描いてきたといえるかもしれない。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は1月7日(金)より全国にて公開。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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