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【インタビュー】河合優実、デビュー4年で感じた“演じる”重み「好きで終わりじゃない」

『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』『ちょっと思い出しただけ』『PLAN 75』『ある男』等々、話題をさらった力作に立て続けに出演している河合優実さん。彼女の待望の初主演映画『少女は卒業しない』が、2月23日に劇場公開を迎える。

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河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
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『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』『ちょっと思い出しただけ』『PLAN 75』『ある男』等々、話題をさらった力作に立て続けに出演している河合優実。彼女の待望の初主演映画『少女は卒業しない』が、2月23日に劇場公開を迎える。

朝井リョウの同名小説を、『カランコエの花』の中川駿監督が脚本・監督を務めて映画化。廃校が決まった高校の“最後の卒業式”までの2日間を美しくも切なく描き出す青春群像劇だ。河合さんは本作で、卒業式での答辞を任された卒業生・まなみを繊細に演じている。

2019年のデビューから4年。河合さんが歩んできた初主演映画までの道のりを、じっくりと語っていただいた。

デビューから丸4年
「ステージがどんどん上がっていく」


――河合さんは『少女は卒業しない』公開タイミングで、デビューから丸4年を迎えます。怒涛の年月だったかと思いますが、改めて振り返ってどういった出来事が印象的でしたか?

たくさんありますが、初めて舞台に挑んだ際(2019年上演の「some day」)に「これが原風景であり、原点だ」とはっきり感じました。

そのときにマネージャーさんが「原点と思うものが、この先どんどん更新されていくかもしれないね」と言ってくれたのですが、だんだんとその意味が分かってきた気がしています。セーブポイントが増えていく感じといいますか、「この経験は初めてだな」と思えるものがひとつずつ増えて、ステージがどんどん上がっていく感覚があります。

記憶に新しいところでいうと、去年お仕事で海外に行ったことはいままでと全く違う経験でした。短編の撮影だったし、海外だから全部そうというわけではないかなと思いつつ――お金にも時間にも日本より余裕がある現場だったんです。

そして、敬語がないのも一つの要因かもしれませんが、スタッフさん皆さんと対等に、友達のようにコミュニケーションを取りながら作っていけました。毎日「How are you?」から始まる現場を経験できたことで、私の“いつも”の余裕のなさに気づけたんです。慣れない環境で撮る経験も初めてでしたし、とにかく体の隅から隅まで新鮮な感覚で撮っていました。

――「セーブポイント」という表現、非常にしっくりきます。経験がたまっていくことで、「ここからもう一回始めよう」というリロードできる場所が進んでいく。

自分の中では結構たまってきたようにも感じますし、「これ2周目だな」と思う日がいつ来るんだろうとは思いますが、まだ経験したことのないポジションや感覚はまだまだある気もします。

――それこそ『少女は卒業しない』は初主演映画ですしね。こういった取材の場でも「主演」ということを聞かれる機会が増える、つまり周囲も変わってくるかなと思うのですが、撮影現場ではいかがでしたか?

出来るだけ自分にかからないように心がけていましたが、プレッシャーというか責任感はやっぱりありました。

――出演した年はバラつくでしょうが、去年公開・放送・配信された河合さんの出演作はなんと15本以上でした。他に類を見ない数字かと思います。

そんなに本数があったんですね…。もちろん公開年やその前年に全て撮っているわけではないのですが、数が増えていくことで怖いなと思うのは、こなしてしまうことです。現場に行ってセリフを言っちゃえば演じたことになってしまうので、それは絶対にしたくないと思います。ファストにしたくないんですよね。そこは常に気を付けています。

いっぱい出させてもらったことはすごく嬉しい反面、いまは色々なプラットフォームがあって作品の全体数もすごく多い。消費のサイクルに飲まれないようにしたいと思っています。


《text:SYO/photo:Maho Korogi》

物書き SYO

1987年福井県生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画WEBメディアでの勤務を経て、2020年に独立。映画・アニメ・ドラマを中心に、小説・漫画・音楽・ゲームなどエンタメ系全般のインタビュー、レビュー、コラム等を各メディアにて執筆。並行して個人の創作活動も行う。

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