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眞島秀和&倉科カナら出演舞台「My Boy Jack」上演決定

舞台「My Boy Jack」が上演決定。眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子らが出演する。

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時代の波にのまれ、息子を戦地に送り出した家族の苦悩を描く舞台「My Boy Jack」が、10月7日(土)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演されることが決定。眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子らが出演する。

激戦が続く第一次世界大戦。健康な体があるなら戦地に行くべし、と声高に理想を語る父キプリングは、酷い近視ゆえに、軍の規則で入隊出来ない息子を人脈をつかって軍にねじ込む。母と姉は、必死に不安を圧し殺しながら日々を暮らす。戦意高揚を謳っていた父親も、日が経つにつれて不安にさいなまれるようになる。

必死に努力し将校になったジョン(ジャック)は、西部戦線へと出征。厳格だが優しい父と、無償の愛を注ぐ母との幸せな家庭で育った彼は、銃弾が飛び交う戦場を体験する。ある朝、突撃ラッパが鳴り響く中、彼の中隊に突撃命令が下る。数時間の激闘が終わり、兵士たちは次々と傷つきながら塹壕へと引き上げてくるが、そこにジャックの姿はなかった――。

「My Boy Jack」は、「ジャングル・ブック」で知られるノーベル文学賞受賞作家ラドヤード・キプリングが、第一次世界大戦中に書いた詩。声高に戦争が悪いとも、戦争に行かなければよかったとも、息子を返せとも言わず、荒れ狂う風と潮に翻弄され、なすすべもなくいる者のやり場のない憤りや嘆きが語られている。

これをデイヴィッド・ヘイグが戯曲化し、1997年にウェストエンドで上演。イギリスで2007年にテレビ映画化された際には、息子役をダニエル・ラドクリフが演じたことも話題に。

今回演出は、「野鴨-Vildanden-」「A・NUMBER」「エンジェルス・イン・アメリカ」などを手掛けた上村聡史が務める。

人脈を使って息子を軍にねじ込む、厳格で優しい父を演じる眞島さんは「またとてつもなく高い壁が、目の前に現れました。稽古が始まるのはまだちょっと先ですが、今から楽しみです。なんてことは正直言えません。しかし、難しい事に挑戦できるのもこの仕事の醍醐味です」と心境を明かす。

子どもたちに無償の愛を注ぐ母役の倉科さんは「ひとたび戦争となれば、人を殺す事が罷り通り、そして名誉になる。戦死しても英雄となる。名誉とは英雄とはなにか、今一度考えるべき事だな、と台本を読み強く思いました。戦争というものに対して、キプリング家の中でも意見が違う、きっと観てくださった方々も色んな意見があると思います。正しいや間違いという事でなく、一緒に考えてみるきっかけになれば良いなと思います」とコメント。

ハンデがあるにも関わらず、必死に努力し、将校になる息子役の前田さんは「ジョンは本作のテーマである親子愛や、戦時中の価値観のぶつかりを担うとても重要な役どころだと感じております。それだけの大役なので、見ていただく皆様にジョンという人間を強く印象づけられるように、この役を大切に演じていきたいなと思います」と意気込む。

不安を押し殺しながら日々を暮らす姉役の夏子さんは「大人と子供の狭間の少女は、父親を愛する気持ちと戦争を肯定した父親への不信感に大きく揺れたはずです。エルシーのセリフひとつひとつは誰よりも素直で、その素直さが胸に刺さります。そんなエルシーを、これから稽古で見つけていければと思います」と話している。

なお、東京公演のチケット一般発売は、7月を予定している。

舞台「My Boy Jack」は10月7日(土)~22日(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演。
※福岡、兵庫、愛知公演あり


My Boy Jack?: The Search for Kipling's Only Son (English Edition)
¥990
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《シネマカフェ編集部》

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