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【インタビュー】岡田将生、30代半ばになって感じる変化「恋愛映画でウルッとするようになった」

年齢を重ねていく中で、人間の感性や好みは変わっていくもの。以前はおいしいと思わなかったものが好物になったり、学生の頃はさほど仲良くもなかった知人となぜか意気投合したり。

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岡田将生『1秒先の彼』/photo:Jumpei Yamada
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  • 『1秒先の彼』©2023『1秒先の彼』製作委員会
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年齢を重ねていく中で、人間の感性や好みは変わっていくもの。以前はおいしいと思わなかったものが好物になったり、学生の頃はさほど仲良くもなかった知人となぜか意気投合したり。

映画の見方も然り。10代の頃は見向きもしなかったジャンルの作品に惹かれたり、若い頃であれば何気なく聞き流していたかもしれないセリフが心に刺さったり…。

今年、34歳を迎える岡田将生も、そんな変化を自らの内に感じつつ、それをポジティブに捉えている。20代の頃はプライベートで恋愛映画を観ることはほとんどなかったというが、30を超えて、期せずして恋愛映画に心を揺り動かされことが増えたという。

台湾で大ヒットを記録した映画『1秒先の彼女』もそんな作品のひとつ。何をやるにも他人よりワンテンポ早いヒロインと、常にワンテンポ遅いバス運転手の恋模様を描いたこの作品に岡田さんは深く感動したという。

そして、同作を男女の設定を反転して京都を舞台にリメイクした『1秒先の彼』が制作され、岡田さんは他人より常に1秒早い郵便局員・ハジメを演じている。

岡田さんにとって本作が特別なのは、まず日本版リメイクの脚本を、映画『謝罪の王様』、ドラマ「ゆとりですがなにか」など、コメディ作品における岡田さんの新たな魅力を引き出してきた宮藤官九郎が執筆しているという点。

そしてもうひとつ、監督を務めるのが、岡田さんにとって10代で初めて映画のオーディションを経て参加した『天然コケッコー』の山下敦弘監督であるということ。実に16年ぶりとなる山下組は岡田さんに何をもたらしたのか――? 16年前の思い出と合わせてたっぷりと語ってくれた。

台湾版とは男女の設定が逆「日本的な笑いみたいな部分が含まれて」


――オリジナル版の台湾映画『1秒先の彼女』をご覧になった感想をお願いします。

感動しました。設定は奇抜なんですけど、それを映画に全て収めていて、これは脚本そのものもきっと素敵だったんだろうなということがすごく伝わってきました。

純粋に映像も美しくて、台湾に行ってみたいなと心の底から思えるような映画で、それこそロケ地巡りツアーみたいなのがあったら、回ってみたいなって思うくらい素晴らしかったですし「これをどうリメイクするんだろう?」という思いもありました。

僕は最初、男女の設定を逆にするということを聞いていなくて、男性の方を中心に見ていたので、その後に、(男女を反転させると)聞いて「そうだったんだ!」と思ってちょっとびっくりしました。

でも本当に素敵な映画でした。多分、20代のときに観ていても、いまぐらいの感動はなかった気がして、純粋にあの2人の思いに30代になってグッときてしまって。それは監督ともそういう話をして「なんかちょっとウルッときてしまったんです」と。20代のときって、なんかちょっとひねくれてて、あんまりそういう映画を観てなかったせいなのか、最近、そういう作品を観ると、また見え方が変わってきたなと思います。

――台湾版と男女の設定を逆にして、宮藤官九郎さんが執筆された『1秒先の彼』の脚本を読まれての印象は?

まず設定を京都にしたっていうのが絶妙で素晴らしいなというのがあって、ハジメくんも京都弁でやらせてもらってるんですけど、これを標準語でやるとちょっと浮いてしまう可能性があったけど、京都弁でやることによって、より一層、ハジメくんがちょっと憎たらしいけど愛せるキャラクターになっているなと思います。

それには、京都の方が聞いても違和感のないように滑らかな京都弁でやらなきゃいけないという大きな壁はあったんですが…(苦笑)。

あとはやっぱり宮藤さんの笑いというか、リメイクすることによって日本的な笑いみたいな部分がものすごく含まれてて、やっぱり宮藤さんのホンは面白いなと思いながら読ませていただきました。


《text:Naoki Kurozu/photo:Jumpei Yamada》

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