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【インタビュー】チョン・ヘイン「役の一番の理解者になること」多様な表現を可能にする演技スタイル

大ヒット作『ベテラン』に続くシリーズ第2弾に、新人刑事のパク・ソヌ役で参加。この一筋縄ではいかない厄介なキャラクターは、チョン・ヘインにとっても「挑戦」だったようだ。

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チョン・へイン/photo:You Ishii
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  • 『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』(c) 2024 CJ ENM Co., Ltd., Filmmakers R&K ALL RIGHTS RESERVED
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多様な表現ができる理由


――もちろん、撮影現場ではファン・ジョンミンさんとの対話も多かったかと思います。先頃の来日記者会見では、ファン・ジョンミンさんがチョン・ヘインさんの撮影現場での姿勢を絶賛していました。

ありがたい限りです…! 演技をする者としても、俳優の道を歩む者としても、ファン・ジョンミンさんは大先輩。そんな大先輩の作品に対する責任感を僕は間近で感じていましたし、少しでも力になってさしあげようと努力しました。

ファン・ジョンミンさんは撮影現場に活力を吹き込んでくださるし、危険なシーンを撮影するときには適度な緊張感のある現場へと導いてくださる。演技以外にも、学ぶことが本当に多かったです。

――そして、リュ・スンワン監督は「チョン・ヘインさんは明るい役から暗さのある役まで多様な表現ができる」とおっしゃっています。

そのようにおっしゃってくださるなんて…、本当にうれしいです。僕が大事にしているのは、演じる役と親しくなり、一番の理解者になること。役と僕自身は距離があって当然ですから、その距離をできるだけ縮め、同化するのが僕の演技スタイルだと思っています。

ただし、そうするには仕事と演技と自分の人生を明確に区別することの大切さも知っておかなくてはいけません。役に入り込みすぎて自分の日常すら注ぎ込んでしまうと、精神的につらくなってしまいますから。

――明確なネタバレは避けますが、パク・ソヌと親しくなるのは難しそうです。

本当にその通りです(笑)。僕と彼の間には距離しかありませんでしたし、彼に近づくのは簡単なことではなかった。なので、僕は台本を読んですぐ、彼が取る行動について考えました。僕自身としてではなく、彼になりきって。“このとき、なぜ自分(パク・ソヌ)はこうしたんだろう? このときはどうだろう?”と1つ1つ考えていったんです。そこで何らかの理解が生まれると、演技がしやすくなりますから。理解できなければ、親しくなることもできませんし。

――と同時に、近づいた役柄とご自身を区別する大切さもあるわけですね。

そうなんです。パク・ソヌを演じている身だからといって、撮影現場でずっと彼のままでいるのは大問題(笑)。撮影現場はオペレーションの場であり、監督やスタッフの皆さん、そして共演の方々と協力する場ですから。この作品に限らず、役に同化しているからといって役のエネルギーのまま接しては皆さんが不便な思いをしてしまいます。

なので、カメラの前で集中はするけど、入り込んだままではいない。とはいえ、家に帰った後も役の余韻が残ることはどうしてもあって。これといった解消法はないのですが、俳優チョン・ヘインと1人の人間としてのチョン・ヘインを分けておくことが大事かなと思っています。その境界線が曖昧になると、問題が起きてしまいかねませんから。


《text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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