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松下洸平“二郎”、戦争で深い傷を負いながらも懸命に生きる…『遠い山なみの光』場面写真

カズオ・イシグロの長編デビュー作を石川慶監督が映画化した『遠い山なみの光』より新たな場面写真が解禁された。

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『遠い山なみの光』©2025 A Pale View of Hills Film Partners
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カズオ・イシグロの長編デビュー作を石川慶監督が映画化した『遠い山なみの光』より新たな場面写真が解禁された。

大学を中退して作家を目指すニキは、戦後長崎から渡英してきた母・悦子の半生を綴りたいと考え、そこから1950年代長崎と1980年代イギリスを生きる3人の女たちの知られざる真実が描かれていく本作。

長崎時代の悦子を演じるのは広瀬すず、悦子が長崎で出会う佐知子に二階堂ふみ、イギリス時代の悦子に吉田羊、ニキにはオーディションで選ばれたカミラ・アイコ、さらに長崎時代の悦子の夫を松下洸平、その父親は三浦友和が演じる。

この度解禁されたのは、戦争で右手の指を失くし、心身ともに傷を負った人間の屈折や哀しみも持つ二郎を、確かな説得力で演じた松下の場面写真3点。

2人で住む長崎の団地で、妊娠中の悦子(広瀬すず)のお腹に手を当て身重の妻を気遣う姿、そして福岡から訪ねてきた父の緒方(三浦友和)との複雑な関係性を匂わせる物憂げな表情、最後に悦子に核心的な問いを投げられ、答えをはぐらかす姿など作中でみせた松下の様々なシーンが捉えられている。

キャスティングに際し、主演・悦子(広瀬すず)の夫という重要な役に、松下が白羽の矢を立てられた決め手は「古風とも言える昭和感がありながら華もある」佇まいだったという。

石川慶監督は、二郎を人間臭さや色香の感じられるような人物にしたいと考えた時に、松下ならば演じられると確信めいたものがあった。そして、松下が長崎の原爆をテーマとした舞台「母と暮らせば」に出演しているのを観たプロデューサー陣には、彼の長崎弁と時代背景への理解度に期待をしたという。

ピースがピタリとはまった豪華かつ最強のキャスティングが叶った本作は、終戦間もない長崎という、まだ過去にしきれない「傷跡」と未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーが渦巻いていた時代を生き抜いた女性たちの姿を鮮明に描き出す。

『遠い山なみの光』は9月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。



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《シネマカフェ編集部》

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