福田雄一監督作『新解釈・幕末伝』の主題歌を福山雅治が担当することが決定。また、主題歌「龍」にのせた最新予告映像も解禁された。
本作は、ムロツヨシが坂本龍馬、佐藤二朗が西郷隆盛を演じるダブル主演作品。福田雄一監督にとって劇場公開映画20本目となる記念すべき幕末コメディだ。
この度主題歌を歌う福山雅治が福田監督作品に楽曲を提供するのは、『新解釈・三國志』(20)以来、二度目。15年前にNHK大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬を演じた経験を持つ福山は、福田監督から「敢えて脚本を読まないでほしい。福山さんが作りたい『幕末伝』の曲を作ってください」という異例のリクエストに応えて楽曲制作に臨んだという。
今回の主題歌のタイトル「龍」について福山は「言わずもがな、それは坂本龍馬さんの『龍』であり、我々日本人にとって古から馴染みある存在の『龍』も含んでいます」と解説。さらに「民衆と幕府、そして諸外国それぞれの思惑が入り混じる乱世幕末。何かが大きく変わる時の不安と恍惚。誰に言われるでもなく、でも誰もが心の底から願っているであろう『時代の変化と進化』。その時代のうねりの中で個人は大河の一滴にしか過ぎず、そしてその大河は時に混沌や混乱の濁流となる。濁流に飲み込まれながら人は『人生のダンス』を踊り踊らされる。もがきながら、足掻きながら、時代が求める、あるいは許容するギリギリのその場所を探し続ける。苛烈さの中の快楽、残酷さの中の甘美、そんな『人生のダンス』を表現してみました」とコメントを寄せた。
楽曲を先行試聴したムロツヨシは「『呼ぶ声あらば我は現る』の歌詞ではじまるこの歌は、我らが望んだことでした。叶うわけがないと思いながらも望んでいました。ただ叶うわけがないと。この歌を背負わせていただき、自分も『粋』の者になれるよう生きていきます」と語った。
また佐藤二朗は「福山さんがオリジナルで楽曲提供!しかも超ゴキゲンで、ぐわっと前を向きたくなる楽曲!そして福山さんならではの痺れるほどカッチョいい歌唱!これで福山さんと僕が同い年ということが、より一層、信じてもらえなくなりそうです」と感想を寄せた。
さらに最新予告映像も解禁。主題歌「龍」にのせ、坂本龍馬(ムロツヨシ)、西郷隆盛(佐藤二朗)らが日本の夜明けを目指し、命を懸けて挑んだ“戦い”の物語が映し出されていく。
新時代を築いた男たちは本当に英雄だったのか? ただ時代という波に乗っかっただけだったのか? 主題歌「龍」の“生きろ”というストレートで力強い歌詞に乗せて、時代に翻弄されながらも、坂本龍馬、西郷隆盛をはじめ、桂小五郎(山田孝之)、おりょう(広瀬アリス)、勝海舟(渡部篤郎)といった新時代のために戦い抜いた人物たちの雄姿が描かれている。
コメント全文

主題歌:福山雅治
改めまして、今回も新解釈シリーズの主題歌を担当させていただくこと大変嬉しく光栄に思っております。前作『新解釈・三国志』の主題歌「革命」のエンドロールは嬉しい驚きに満ち溢れていました。
楽曲に散りばめられたフレーズと呼応したカット割り。監督とプロデューサーの皆様の深い音楽愛を感じました。
豪華キャスト陣の名演と音楽の絡みは最高の極みでした。
今作、『新解釈・幕末伝』主題歌のタイトルは「龍」。言わずもがな、それは坂本龍馬さんの「龍」であり、我々日本人にとって古から馴染みある存在の「龍」も含んでいます。
民衆と幕府、そして諸外国それぞれの思惑が入り混じる乱世幕末。何かが大きく変わる時の不安と恍惚。
誰に言われるでもなく、でも誰もが心の底から願っているであろう「時代の変化と進化」。その時代のうねりの中で個人は大河の一滴にしか過ぎず、そしてその大河は時に混沌や混乱の濁流となる。
濁流に飲み込まれながら人は「人生のダンス」を踊り踊らされる。
もがきながら、足掻きながら、時代が求める、あるいは許容するギリギリのその場所を探し続ける。
苛烈さの中の快楽、残酷さの中の甘美、そんな「人生のダンス」を表現してみました。
憚りながら、福田監督の真骨頂は、ユーモアを前面に出すその向こう側で、鋭く核心を突く表現にあると思っております。
本楽曲へのオファーは、監督とプロデューサーの皆様から、その「核心」の部分を背負ってくれ!という、重たくも受け止めがいのあるボールだと感じております。
劇場にて楽曲の全貌をお聴きいただける日を心待ちにしております。
福山雅治
ムロツヨシ(坂本龍馬役)
「呼ぶ声あらば我は現る」の歌詞ではじまるこの歌は、我らが望んだことでした。叶うわけがないと思いながらも望んでいました。ただ叶うわけがないと。
ですが我らが考える以上に、あの方は福山さんは洒落がきいてて、なによりも誰よりも「粋」でした。
この歌を背負わせていただき、自分も「粋」の者になれるよう生きていきます。
福山さん、素晴らしい歌をありがとうございます。
そんな福山さんの歌と「粋」を含めて、
この幕末伝という映画です。
だからこれは喜劇、です。
佐藤二朗(西郷隆盛役)
福山さんと僕は、共に1969年生まれ。それを人に言いますと、「嘘をつくな」「福山さんの方が遥かに若々しい」「お前のようなくたびれたオッサンと一緒にするな」と袋叩きにあいますゆえ、ここだけの話に願います。
そんな福山さんがオリジナルで楽曲提供!しかも超ゴキゲンで、ぐわっと前を向きたくなる楽曲!
そして福山さんならではの痺れるほどカッチョいい歌唱!
これで福山さんと僕が同い年ということが、より一層、信じてもらえなくなりそうです。
『新解釈・幕末伝』は12月19日(金)より全国にて公開。


