俳優のアン・ヒョソプが5月28日に最終回を迎えたドラマ『本日も完売しました』(Netflixで日本配信中)で、より一層豊かなロマンスの感性を披露した。
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ドラマ『本日も完売しました』で、アン・ヒョソプは作中で意外な魅力を持つマシュー・リー役を演じ、熱演を見せた。
彼は、卓越したキャラクター表現力を武器に、毎回お茶の間に癒やしを届けた。
特に今作では、完璧主義の農夫でありながら、過去の傷を抱える天才研究員マシュー・リーというキャラクターを立体的に描き出し、「人生キャラクター」を更新したとの評価を受けた。
またアン・ヒョソプは、チェ・ウォンビン演じるタム・イェジンとの甘いロマンスを披露。不眠症や夢遊病に悩み、夜も眠れないイェジンのために、夜明けに荷物をまとめて駆けつける積極的な一面から、何も言わずに抱きしめて慰める優しい気遣いまで見せ、お茶の間の視聴者の胸をときめかせた。

こうした中、アン・ヒョソプは所属事務所を通じて、視聴者への感謝の気持ちを込めた一問一答を公開した。
以下、アン・ヒョソプの一問一答。
Q1. 視聴者から大きな愛を受ける中でドラマが幕を閉じました。“3つの仕事を掛け持ちする農夫”であり、過去の傷を抱えた研究員“マシュー・リー”として生きてきた時間は、俳優アン・ヒョソプにとってどのような思い出として残っていますか?
マシューという人物は、僕の中に長く残るキャラクターになりそうです。最初はとても有能で精神的にも強い人だと思っていましたが、作品を進めるうちに、むしろ彼の内面にある孤独のほうが強く見えるようになった気がします。誰よりも多くの責任を背負っている一方で、自分自身の心をきちんとケアできていない人だったんです。
最終的には、“もう一度人を信じる方法を学んでいく物語”だったと感じています。
撮影期間中、マシューを理解しようと努めるなかで、僕自身も自分の人生を振り返る瞬間がたくさんありました。人は結局、一人では生きていけない存在ですが、マシューは誰かを信じる方法を忘れてしまっていた人でした。そして、そんな彼が再び人とのつながりの中へ戻っていく過程がとても温かく感じられたんです。
撮影をしながら、人のぬくもりというものがどれほど大きな力になるのか、改めて実感しました。
Q2. 作品タイトルの『本日も完売しました』が持つ活気ある響きとは対照的に、アン・ヒョソプさんが演じた“マシュー・リー”は、その裏側に複雑な責任感と孤独を抱えた人物として描かれています。初めて台本を読んだとき、マシュー・リーという人物のどのような欠落や魅力に最も心を動かされましたか?
僕はむしろ、マシューの“欠けている部分”が最初に目に入りました。とても有能でしっかりした人物に見えるのですが、実際には自分自身のことをきちんと大切にできていない人だったんです。
誰かに頼ることも苦手ですし、自分の傷をさらけ出すことにも慣れていない人物なので、より人間らしく感じられました。
そして、そんな彼がイェジンと出会い、少しずつ心の壁が崩れ、変わっていく過程がとても温かく感じられたんです。
人は結局、完璧だから愛されるのではなく、不完全な部分まで理解してもらえたときにこそ、本当の意味で息ができるようになる…。そんなことを強く感じた作品だったと思います。
Q3. マシュー・リーのプロフェッショナルな姿と、人間的な苦悩とのバランスを表現するために、ビジュアルやスタイリングも含めて特に意識した演技のディテールがあれば教えてください。
マシューは農夫、研究員、代表という3つの役割を同時にこなす人物なので、作り込まれた格好良さよりも、生活の中から自然ににじみ出る雰囲気が大切だと思いました。
仕事をしているときは非常に素早く、決断力のある人物ですが、一人でいる瞬間には疲労感や空虚さが少し見えるようにしたかったんです。常に責任を背負って生きている人の特有の重みのようなものが、自然に伝わればいいなと思っていました。
実際、人は一番強そうに見えるときほど、最も孤独な瞬間を抱えていることも多いですよね。そうした感情が、マシューの中に静かに流れていてほしいと思いながら演じていました。
Q4. 農夫、研究員、代表という3つの職業を持つマシュー・リーですが、それらを貫く彼ならではの核となるアイデンティティをどのように解釈しましたか。また、その有機的な生き方を一つの流れとして表現するために、どのような点を重視して演じましたか?
僕はマシューという人物を、突き詰めれば“何かを生かす人”だと考えていました。
作物を育てること、研究をすること、会社を経営すること。やり方はそれぞれ違いますが、結局は人々の暮らしをより健康で豊かなものにしたいという思いは共通していると感じたんです。
だから、職業ごとの違いを強調して見せるというよりは、マシューの中にある誠実さや責任感を軸に、それらを一つにつなげようとしました。
何かを育て、守ろうとする人の気持ちは、結局どれも似ていると思うんです。そして、それは作物や会社だけではなく、人の心である場合もあるのではないかと思いました。

Q5. マシュー・リーの最大の武器は、視聴者を魅了する“甘さとしょっぱさ(緩急)のある魅力”でした。仕事中は容赦なく冷静でありながら、ふとした瞬間に見せる人間味やお茶目さが印象的で、「アン・ヒョソプの新たな魅力を発見した」という反応も多く寄せられました。この極端な温度差をウィットに富んだ形で表現するために、特に意識した演技のタイミングやディテールはありますか?
計算して演じているように見えてしまうと、かえって魅力がなくなってしまう気がしたんです。だから、お茶目な一面を見せる場面でも、“笑わせよう”とするのではなく、マシューが本当に心を許したときに自然と出てくる姿として表現しようと思いました。
特にイェジンの前では、本人も気づかないうちに少しずつ子どものような一面が出てくればいいなと思っていました。
ずっとすべてを一人で背負ってきた人が、ある時から誰かの前で肩の力を抜けるようになるわけですよね。僕はその変化がとても愛らしいと感じていました。
そうした自然な“隙”のような部分が、視聴者の皆さんにもかわいらしく、そして温かく伝わったのではないかなと思います。(笑)
Q6. イェジン役のチェ・ウォンビンさんとのロマンスが大きな話題となりました。ぶつかり合っていた関係から、徐々に恋心が芽生えていく過程が視聴者の好評を集めましたが、二人ならではの特別なケミストリーを生み出すために、現場でチェ・ウォンビンさんとどのようなアイデアを共有し、息を合わせていったのでしょうか?
チェ・ウォンビンさんとは、“無理にときめかせようとはしないでおこう”という話をよくしていました。むしろ、お互いを少しずつ意識するようになっていく過程そのものが自然に感じられればいいなと思っていたんです。
そのため、セリフの間の取り方や視線の使い方といった細かな部分についてたくさん話し合いましたし、現場で即興的に生まれたアイデアも多かったです。特に、言葉よりも沈黙のほうがときめきを感じさせる瞬間を作りたかったんだと思います。
誰かを好きになる気持ちは、実は大げさな出来事ではなく、ごく些細な瞬間から始まるものですよね。そうした現実的な胸の高鳴りがうまく伝わればいいという思いで、一緒に呼吸を合わせながら演じていました。
Q7. イェジンの不眠症や夢遊病の症状を知った後、リビングの危険な場所を確認してコーナーガードを付けたり、明け方に夢遊病の状態でさまようイェジンを黙って抱きしめて落ち着かせたりと、細やかな気遣いを表現した演技が印象的でした。キャラクターの真心が最もよく表れていたと思う“お気に入りの名シーン”や“名セリフ”があれば教えてください。
僕は大きなイベントがある場面よりも静かな瞬間のほうが印象に残っています。イェジンが眠れない夜に、何も言わず話を聞いてあげたり、ただそばにいてあげたりするシーンですね。マシューは言葉で感情を表現するタイプではありませんが、行動を通しては常に真心が伝わる人物だと思っていたんです。
だから、そうした小さな気遣いが積み重なることで、二人の関係もより深まっていったと感じています。
実際、誰かを心から大切に思うということは、大げさな言葉を並べることよりも、「今日も無事でいてほしい」と願う気持ちに近いのではないでしょうか。僕は、その感情がマシューという人物の中に最もよく表れていたと思います。
Q8. 「ゴジュノク・バイオ」や「トクプン村」のシーンでは俳優たちとの息の合った掛け合いやケミストリーも、作品の面白さを支える大きな要素でした。現場で共演者たちと演じながら感じたエネルギーはいかがでしたか。また、マシュー・リーならではの雰囲気を保つために、どのような交流を重ねたのでしょうか?
現場の雰囲気は本当に素晴らしかったです。俳優の皆さんそれぞれのキャラクターの個性がとてもはっきりしていたので、リハーサルをするだけでも新しいアイデアが次々と生まれていたんです。
特にトクプン村のシーンは、本当に一緒に暮らしている人たちのように感じられるほど、呼吸が自然に合っていました。
カメラが回っていないときも、みんなで冗談を言い合ったり、お互いを気遣ったり、笑いながら過ごしていたので、その温かな空気感が画面にも自然と映し出されたのではないかと思います。
僕自身も、その中でマシューがあまり孤立した存在に見えないよう、人々とぶつかり合いながらも少しずつ溶け込んでいく感覚を大切にして演じていました。
Q9. 今回の作品を通じて、“俳優アン・ヒョソプの新たな一面を見ることができた”という好評が相次いでいます。大衆が期待する“アン・ヒョソプらしさ”に応えながらも、俳優としての表現の幅をさらに広げなければならないというプレッシャーや悩みはありましたか?
もちろん、そうした悩みは常にあると思います。俳優という仕事は、皆さんが親しんでいる姿をお見せすることも大切ですが、同時に新しい一面を見つけ続けなければならない仕事でもありますから。
ただ、ある時からは「どうすれば違って見えるか」よりも、「どれだけ本物らしく感じてもらえるか」のほうを大切に考えるようになりました。マシューもまた、格好良く見せることより、生きている人間として感じてもらえたらいいという思いで向き合いました。
むしろ僕自身、最近は完璧な人物よりも、不完全な人物に惹かれるようになった気がします。揺れ動き、欠けた部分もありながら、それでも最後には再び前を向いて生きていこうとする人たち。そういう人物こそが最も人間らしく、そして長く心に残る存在だと思うんです。
Q10. 今の俳優アン・ヒョソプを突き動かしている最大の原動力は何でしょうか。また、今後挑戦してみたいジャンルやキャラクターがあれば教えてください。
今でも、自分がどんな俳優になれるのか知りたいという気持ちがあります。その好奇心こそが、一番大きな原動力だと思います。
慣れ親しんだ選択ばかりしていれば楽かもしれませんが、俳優としては少しずつ固まってしまうことにもなりかねません。だからこそ、いつも少しは未知の道を選ぼうとしているのだと思います。
これからは、人間の内面がより深く描かれる作品や、善悪では単純に割り切れないキャラクターにもぜひ挑戦してみたいです。
“人間とは何か”という存在そのものを、より深く探求できるような作品に出会ってみたいですね。
Q11. 『本日も完売しました』を全力で走り抜いた今、マシュー・リーという人物は、俳優アン・ヒョソプの演技人生の軌跡にどのような意味のある足跡を残したと思いますか?
マシューは、僕に“力を抜くこと”を教えてくれた人物だったと思います。
以前は、もっと何かを見せなければならないという思いが強かったのですが、この作品ではむしろ削ぎ落としていく勇気をたくさん学びました。沈黙やほんのわずかな目線ひとつも感情になり得るのだということを、改めて実感しましたし、本当に意味のある時間だったと思います。
そして何より、人の心を動かすのは大きく劇的な感情ではなく、ごく小さな真心なのかもしれない。そんなことを、マシューを通して改めて学んだ気がします。
Q12. 最後に、眠れない夜を過ごしている現代人たち、そして『本日も完売しました』をリアルタイムで見守りながら共に笑い、涙した視聴者の皆さんへ、マシュー・リーとして、そして俳優アン・ヒョソプとしてメッセージをお願いします。
生きていると、誰にでも自分だけの“眠れない夜”があるように思います。表面上は何事もないように見えても、それぞれが自分なりの方法で踏ん張り、耐えながら生きていますよね。『本日も完売しました』が、そんな夜の中で少しでも温かな灯りのような存在として残ってくれたらうれしいです。そして、「今日も一日よく頑張った」と自分自身を抱きしめてあげられるような、そんな小さな時間になっていたらいいなと思います。
そして最後までマシューとイェジンの時間を一緒に歩んでくださった視聴者の皆さんに、心から感謝しています。皆さんのおかげで、この作品はより長く生き続けることができたのだと思います。
僕自身も、この作品を通してたくさんの慰めと癒やしをもらいました。だからいつか、誰かのつらい夜にふとこのドラマを思い出してもらえるなら、それだけで俳優として本当に幸せです。ありがとうございました。

(記事提供=OSEN)
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