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韓国俳優のギャラ高騰に歯止めを… 政府と大手事務所が「出演料は制作費の10%未満」で合意

韓国映画業界の制作環境を立て直すため、政府と映画制作会社、そして大手芸能事務所が手を組んだ。高騰を続ける俳優の出演料に一定の基準を設ける協約を締結し、業界全体の共存を目指す取り組みが始まった。

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韓国映画業界の制作環境を立て直すため、政府と映画制作会社、そして大手芸能事務所が手を組んだ。高騰を続ける俳優の出演料に一定の基準を設ける協約を締結し、業界全体の共存を目指す取り組みが始まった。

7月16日、文化体育観光部(日本の文部科学省に相当)と映画振興委員会(以下、KOFIC)は、ソウル・鍾路区の国立現代美術館ソウル館で国内の主要芸能事務所および映画制作団体と会合を開き、「韓国映画制作活性化のための協約」を締結した。

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この日、文化体育観光部とKOFICのほか、BHエンターテインメント、マネジメントSOOP、J,WIDE-COMPANYなどの大手芸能事務所、韓国映画制作家協会、韓国映画プロデューサー組合(PGK)の関係者らが出席し、協約書に署名した。

出演料を「純制作費の10%未満」に

今回の協約では、KOFICが実施する中規模予算映画の制作支援事業の対象作品について、主演・助演クラスの俳優の出演料を「純制作費の10%未満」に抑えることに、芸能事務所と制作側が協力することで合意した。

左からBHエンターテインメントのキム・ゴウン、イ・ビョンホン(写真提供=OSEN)

政府は韓国映画の制作環境を立て直すため、昨年100億ウォン(約11億円)規模で中規模予算映画の制作支援事業を新設。今年は支援額を460億ウォン(約51億円)へと大幅に拡大し、支援を強化している。

また、この取り組みが一過性で終わらないよう、芸能事務所や制作会社、投資・配給会社などが参加する民間主導の協議体を設立し、制作環境の改善に向けた議論を継続していく方針だ。ただし、この協約には法的拘束力はなく、業界全体の共存を目指す自主的な取り決めとなっている。

グローバルOTTの台頭で膨らみ続けた制作費

近年、俳優の高額な出演料は映画業界の大きな課題となってきた。出演料の高騰は制作費全体を押し上げる要因となり、Netflixをはじめとする豊富な資金力を持つグローバルOTTサービスの参入によって、その傾向はさらに加速した。

実際、Netflixシリーズ『おつかれさま』の制作費は約600億ウォン(約66億円)、『イカゲーム』は約1000億ウォン(約110億円)に達したとされている。

また、『イカゲーム シーズン2』に出演したイ・ジョンジェの出演料が1話あたり100万ドル(当時のレートで約1億4000万円)に上ると海外メディアで報じられ、大きな話題となった。これに対しイ・ジョンジェは、「多少誤解はある」としながらも、「高額な出演料を受け取っているのは事実」と語っている。

グローバルOTT各社が巨額の制作費を投じるようになったことで俳優の出演料も上昇し、その影響で国内の映画・映像コンテンツ制作の負担が増し、市場の縮小を招いているとの指摘も出ている。

左からマネジメントSOOPのコン・ユ、ペ・スジ(写真提供=OSEN)

こうした状況を受け、一部ではNetflixが昨年、自社オリジナル作品における出演料の上限を3億ウォン(約3300万円)に設定したと報じられた。ただし、作品の規模や条件によって金額は異なり、例外もあるとされている。

これについてNetflix側は、「出演料は単純に出演話数で決まるものではなく、クリエイターや出演者の実際の稼働時間や貢献度を反映する形が合理的だ」と説明。「Netflixでは一律の出演料上限は設けておらず、作品の特性や役柄、制作期間などを踏まえ、パートナーと柔軟に協議して決定している」との立場を示した。

実効性への課題も…業界全体への広がりに期待

政府と大手芸能事務所が出演料の適正化に向けて動き出したことで、韓国映画界には少なからぬ影響が及ぶとみられている。

制作費の負担が軽減されれば、より多くの作品の制作につながる可能性があり、政府による支援拡大と相まって、作品数やクオリティの向上、さらには映画館への集客回復にも期待が寄せられている。

一方で、法的拘束力がなく、対象が制作費20億~100億ウォン未満の中規模予算映画に限定されていることから、実効性を疑問視する声も少なくない。また、映画だけでなくドラマでも出演料の高騰が課題となっている中、今回の協約がどこまで業界全体の改善につながるかは未知数との見方もある。

J,WIDE-COMPANYのチュ・ヨンウ(写真提供=OSEN)

それでも、今回の協約にはBHエンターテインメント、マネジメントSOOP、J,WIDE-COMPANYといった大手芸能事務所が参加。

イ・ビョンホン、コ・ス、キム・ゴウン、パク・ボヨン、パク・ヘス、イ・ジヌク、チョン・ホヨン、ハン・ジミン、ハン・ヒョジュ、コン・ヒョジン、チョン・ドヨン、コン・ユ、ナム・ジヒョン、キム・ジェウク、ソ・ヒョンジン、ペ・スジ、キム・ソヨン、キム・テウ、ペ・ジョンオク、イ・ボヨン、チョン・ホジン、チュ・ヨンウなど、韓国コンテンツを代表する俳優が数多く所属している点は、大きな後押しになるとみられる。

KOFICは今後も協約に参加する芸能事務所を順次増やしていく方針であり、俳優たちの自主的な参加が広がることで、業界全体に前向きな流れが生まれることが期待されている。

(記事提供=OSEN)

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