10日(現地時間)、第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でドキュメンタリー映画『NAZA(原題)』がワールドプレミア上映され、同映画祭史上最長となる25分間のスタンディングオベーションを受けたことが分かった。
監督・脚本は、2024年に公開され、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』のユヴァル・アブラハーム&ラヘル・ショール。本作は、イスラエル軍の情報部員や兵士たちの証言を通して、ガザでのミサイル攻撃において民間人が計算のうえで標的にされていたとする実態に迫るドキュメンタリーだ。「Deadline」がXに投稿した動画によると、上映後、拍手が沸き起こるなか、イスラエル出身の監督2人は厳しい表情を浮かべていた。また、上映後に場内が明るくなると、観客の一部がパレスチナの旗を広げ、レバノンの旗も1、2本掲げられた。一時は警備員が旗をしまうよう促す場面もあったようだが、最終的には制止しなかったという。
映画祭期間中は必ず話題となるスタンディングオベーションの時間をめぐっては、8日に上映されたフローリアン・ゼレール監督の『Bunker(原題)』が16分間の喝采を受け、今年のヴェネチア国際映画祭で最長記録を更新。同映画祭史上では、『ヒンド・ラジャブの声』の22分間、『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』の18分間に次ぐ3位につけていたが、その2日後に『NAZA』が25分間のスタンディングオベーションを受け、記録を大きく塗り替えた。




