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パク・ジヒョン、韓国人女優初の快挙…『ウンジュンとサンヨン』でつかんだ国際エミー賞の切符【コラム】

Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』でチョン・サンヨンを演じたパク・ジヒョン(31)が、9月23日(現地時間)、第54回国際エミー賞(以下、エミー賞)の女優演技賞にノミネートされた。韓国人女優が同部門の候補に選ばれるのは初めてのこと。パク・ジヒョンのどのような演技が、世界の審査員の目に留まったのだろうか。

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パク・ジヒョン、韓国人女優初の快挙…『ウンジュンとサンヨン』でつかんだ国際エミー賞の切符【コラム】
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Netflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』でチョン・サンヨンを演じたパク・ジヒョン(31)が、9月23日(現地時間)、第54回国際エミー賞(以下、エミー賞)の女優演技賞にノミネートされた。韓国人女優が同部門の候補に選ばれるのは初めてのこと。パク・ジヒョンのどのような演技が、世界の審査員の目に留まったのだろうか。

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2025年9月に配信された『ウンジュンとサンヨン』は、キム・ゴウン(35)とパク・ジヒョンが主演を務めるヒューマンドラマだ。10代で出会ったウンジュンとサンヨンが、20代、30代、40代と人生を重ねるなかで、友情と嫉妬、憧れと劣等感、愛情と憎しみの間を揺れ動く姿を描く。43歳になったウンジュンのもとに届いたのは、長年連絡を絶っていたサンヨンからの依頼だった。余命わずかなサンヨンの人生最後の旅に同行してほしいという。その再会をきっかけに、2人は長年抱えてきた複雑な感情と向き合うことになる。

(写真=Netflix)

本作が描くのは、単純な親友同士の絆ではない。相手が誰よりも好きなのに、自分にはないものを持っている相手がうらやましい。成功を喜びたいのに、素直に祝福できない。2人の関係は、友人でありながら、心の奥ではライバル意識や嫉妬心を抱く、いわゆる「フレネミー」の典型例だ。その関係を決定的に揺さぶるのが、大学時代の三角関係だ。写真サークルの先輩サンハクは、ウンジュンの恋人でありながら、サンヨンにとっても特別な存在になっていく。2人の間に生まれる疑念や秘密が、友情に亀裂を入れていくのだ。サンヨンは、サンハクへの思いを募らせ、自らウンジュンとの友情を断ち切るほど追い詰められていく。見ていて苦しくなるほど生々しい。

(写真=Netflix)

静かな映像と音楽のなかに漂う、いつ何が起こるかわからない緊張感や、サンヨンのあまのじゃくぶりに翻弄されながら、視聴者は友情の美しさだけでなく、人間の内面に潜む弱さや身勝手さも突きつけられる。それでも人生の最後に一緒にいてほしいのは、結局、長年憎み、うらやんできた大好きな親友だった。その皮肉な展開も胸に迫る。

作品自体も高く評価され、第62回百想芸術大賞でテレビ部門のドラマ作品賞と脚本賞を受賞。2026年のグローバルOTTアワードでもベスト・クリエイティブ賞に輝いた。韓国国内ではキム・ゴウンが第5回青龍シリーズアワードの大賞を受賞し、注目を集めた。一方、国際エミー賞の演技賞にノミネートされたのはパク・ジヒョンだった。国際エミー賞側は、ノミネートの具体的な理由や審査講評を公表していないため、選考の背景は断定できないが、キム・ゴウンがウンジュンの心の揺れを繊細に積み重ねたのに対し、パク・ジヒョンはサンヨンの羨望や劣等感、愛情と恨みが交錯する感情を鮮烈に表現した。さらに、20代から40代への変化や、末期がん患者の身体的な変化にも挑んだ。こうした感情表現や身体的な変化が、海外の審査員に強い印象を与えた可能性はあるかもしれない。

(写真=Netflix)

40代のサンヨンを演じるための役作りも話題になった。パク・ジヒョンは、末期がん患者の外見上の変化を研究する過程で、撮影前の2~3週間、水とアメリカーノ程度で断食したとインタビューで明かしている。体が痩せる一方で顔がむくむ変化を経験し、撮影直前に数時間泣いて顔を腫らす工夫もしたという。2026年5月放送の『ユ・クイズ ON THE BLOCK』では、医師である父親自身もがんを患った経験を踏まえ、闘病中の患者の心情について父親に助言を求めたと語った。

ノミネート発表前には、女優ソン・イェジンがNetflix作品の中で本作を印象に残った作品に挙げ、『キム・ゴウンさんが演技上手なのは皆知っているが、パク・ジヒョンさんの演技には驚いた』と称賛していたことも注目された。筆者の目には、サンヨンの人生はあまりに哀れに映った。その一方で、友情を超えて相手に執着する姿には、苛立ちも覚えた。サンヨンの身勝手さにここまで感情を揺さぶられるのも、パク・ジヒョンの演技があってこそだろう。

(写真=Netflix)

パク・ジヒョンは、2017年にドラマ『王は愛する』で女優として本格デビュー。2018年のホラー映画『コンジアム』で注目され、『ブラームスは好きですか?』(2020)、『ユミの細胞たち』(2021)を経て、『財閥家の末息子』(2022)での洗練された存在感が大きな話題となった。『財閥×刑事』(2024)では役作りのために約7キロ増量し、アクションにも挑戦。同作でSBS演技大賞の女性優秀演技賞を受賞した。同年公開の映画『秘顔』でも複雑な欲望を抱える女性を演じ、2025年には青龍映画賞の助演女優賞に輝いている。

圧倒的なビジュアルに、クールで気品のある印象が強いパク・ジヒョン。強い個性を持つ女性や、一筋縄ではいかない人物を演じながら、着実にキャリアを積み上げてきた。2026年公開のコメディー映画『ワイルド・シング』では、ダンスグループのセンター役を演じ、ボーカルやダンスも披露。コメディエンヌとしての新境地を見せた。

今回の国際エミー賞ノミネートは、パク・ジヒョンにとって新たな節目といえると同時に、人間の内面をじっくり見つめるドラマの演技が、国際舞台で評価されたことにも大きな意味がある。授賞式は11月23日(現地時間)、米ニューヨークで開催される予定だ。

(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)

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