チェコの鬼才ヤン・シュワンクマイエル監督が、エドガー・アラン・ポーやマルキ・ド・サドから着想を得て撮り上げた哲学的ホラー。とある精神病院を舞台に、真の自由と抑圧の相克の中で主人公が体験する狂気の世界を描き出す。精神病院で母親を亡くし、悪夢にうなされるベルロ。同じ宿に居合わせた侯爵は、そんなベルロを自分の城へと招待する。そこでは、完全な自由主義を唱える侯爵による禁断の儀式が繰り広げられていた。やがて侯爵は、ベルロに自分と同じセラピーを受けさせようと提案、彼の通う精神病院へと連れて行く。
ヤン・シュヴァンクマイエル