2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成――。工場の風化には豊かな農業地帯が広がっている。隣接する有機・無農薬農家は再処理計画に反対していた。しかし一方で、六ヶ所村の漁村や泊では失職した漁師の雇用問題が深刻。「経済面でも雇用面でも再処理は必要だ」と村はすでに再処理を受け入れていた…。この圧倒的な力と経済力に、普通の人々はどうやって立ち向かっていけばいいのだろうか? 人々の取り組み、営みそして選択を見つめた作品。
鎌仲ひとみ