東京・国立市にある福祉施設・滝乃川学園の倉庫に、天使のエンブレムがついた古いピアノが眠っていた。それは初代園長・石井亮一(市川笑也)の妻・筆子(常盤貴子)が愛用していたものだった。筆子と亮一が生涯かけて取り組んだ知的障害児教育と滝乃川学園の創設。そこから始まった日本知的障害福祉協会が、現在では4,500以上もの施設となって多くの実を結び、知的障害者の人権回復の先駆けとして、あまたの母親たちに運動をしていく勇気を与えている。
山田火砂子