遺産相続の条件は兄・姉・弟の3人が一緒での、キリスト教の聖地・スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼の旅。無心論者で歩くことも大嫌いでおまけに仲の悪い3人が物欲の炎を燃やしつつ2ヶ月余り、1,500kmにもおよぶ長い旅に出る。旅の道連れはなぜかメッカへ行くと思い込んでいるアラブ系の少年やワケありな女性など個性的な面々。『女はみんな生きている』のコリーヌ・セロー監督が巡礼路を背景に生身の人間のふれあいや心の動きをさわやかに描き出す。
コリーヌ・セロー