自堕落な生活を送りサラ金の借金を抱えた大学8年生・文哉のアパートに、突然入ってきた福原。もちろん、取り立てである。その福原の提案で、文哉は福原と2人で桜田門まで徒歩で歩く契約をする。その条件が借金棒引きと現金百万円であった。 翌日、文哉が半信半疑で待ち合わせの井の頭公園に向かうと、果たして福原は現れた。2人は歩き始める。桜田門に向かうという福原に理由を尋ねる文哉。ひょんな事で福原は女房を殴り、そのはずみで死なせてしまったのであった。桜田門の警視庁まで自首しに行くという福原、本当に殺したのか半信半疑の文哉。2人の旅はこうして始まった…。
三木聡