19世紀フランス、ロワール河沿岸に建つ“ざくろ屋敷”に、ある日美しいブランドン夫人(ひらたよーこ)と2人の男の子が越してきた。街の中で誰一人として、その母子の過去を知る者はいなかったが、3人は屋敷から離れることなく、ひっそりと穏やかに暮らしていた。しかし、ロワールの光に満ちたかに見える彼らの生活には、常に不安の影が。夫人には、ある逃れられない病気から、死の瞬間が近づいていた…。日本人の手によって世界で初めて実現した、フランスの文豪・バルザックが遺した短編小説「ざくろ屋敷」の映画化作品。70枚近くのオリジナル絵画によって映像化されている。
深田晃司