山口県・下関市。女子高校の合唱部で、オペラ歌手を夢見ながらソロパートを歌う少女。ふとした出来事から、ひとりの青年に出会う。その青年のせいで大事な楽譜を失くしてしまった少女は、彼に学校帰りのボディガードを頼む。それをきっかけに次第に2人は親密になっていくが、青年は自分が在日朝鮮人3世であることを隠したまま、自分の名前を明かせずにいた。そんななか、少女は合唱部のソロを降ろされて自暴自棄になり、また青年も悪事に手を染めていくようになる。夢に挫折し、差別という壁に愛も阻まれた2人だったが、やがて彼らを優しい風が包み込む――。奥田瑛二の監督第4作。
奥田瑛二