昭和3年、中国・福建省から海を越えて、類まれなる才能を秘めたひとりの少年が日本へやって来た。名前は呉清源。のちに昭和の日本囲碁界で一時代を築き上げ、“囲碁の神様”と崇められた実在の棋士である。反中派による脅迫、戦争による家族との別れ、王者の地位を揺るがした事故の後遺症、そして同志の死、幾多の困難を乗り越えながら、囲碁の追究に人生を捧げる彼の波乱に満ちた半生を描く。『百年恋歌』のチャン・チェンが呉清原を演じきる。
田壮壮
中国から来た14歳の少年が、やがて日本囲碁界の頂点に君臨した呉清源。現在も神奈川県で囲碁の研究を続けている彼の半生を描いた『呉清源 極みの棋譜』。本作で呉清源を演じたチャン・チェンに話を聞いた。