新人歌手だったマリア・カラス(ルイザ・ラニエリ)の才能を見出した実業家のバティスタ・メネギーニ(アウグスト・ズッキ)は、後にマリアの夫となり、全てを犠牲にし、歌手としての頂点まで導く――。ある日、世界中の崇拝と賞賛を集めるオペラ界の歌姫となったマリアは、パルコから見つめる海運王・アリストテレス・オナシス(ジェラール・ダルモン)は運命の出会いを果たす。それは、マリアにとって、キャリアだけではなく、人生を大きく変える運命となる――。愛を求め続けた世界最高の歌姫、マリア・カラス没後30周年を記念して製作された一作。
「歌う映画」最終回は、マリア・カラスにまつわる映画です。昨年、アート系映画を取り上げたときにも、『マリア・カラス 最後の恋』をご紹介しましたが、今回のコラムのお題が「歌う映画」である以上、これを外すわけにはまいりませんので、再度の登場です。
「好きになってしまうと、お金が飛ぶようになくなるから困っています」。これは、私が何人もの知人から聞かされた言葉です。彼らが、好きになった対象はみな同じ。別に、あれ買って、これ食べたいなどとわがまま言い放題のセレブ娘のことではありません。その正体は、オペラです。