ベルリンの街の一角に建つ「秘密の家」。シャンデリアと深紅の壁紙で飾られ、マリア像が置かれているこの館の室内の奥に進むと、深い眠りについた美少女が何も纏わないまま横たわっている。一夜を誰と過ごしたかも彼女は分からず、お客と少女の面倒を見るマダムだけがその秘密を知っている。ある日、妻を亡くした老齢の事業家・エドモンド(ヴァディム・グロウナ)は、友人に勧められて老年客だけが通うこの館を訪れる。そしてエドモンドは、少女の若い身体と彼女から匂い立つ香りと温もりの虜になっていく…。川端康成の同名短編小説の映画化。
ヴァディム・グロウナ