戦後60周年を迎えた2005年8月15日。靖国神社は例年のように熱く激しい一日となっていた。境内では、戦前さながらのパフォーマンスが繰り広げられているが、それは、既に失われてしまった日本人としてのアイデンティティを求めているかのようだ。A級戦犯を含む合祀問題や当時の首相の靖国神社参拝はマスコミを賑わせ、アジア諸国にまで波紋を呼んだのは記憶に新しい。日本人の誰もが知っているようで、実は知らない「靖国神社」の現実と精神構造に中国人監督・李纓が、10年以上の歳月をかけて挑んだドキュメンタリー。
李纓
今年2月に開催されたベルリン国際映画祭で上映されるやいなや多大なる反響を呼び、ここ日本においては、扱っているテーマから、一時は上映中止に追い込まれた問題作『靖国 YASUKUNI』。二転三転の末、5月3日(土・祝)にようやく渋谷シネ・アミューズで公開された本作が、早くも興収1,000万円を超え、好調に成績を伸ばしている。
すでに上映を決定していた都内の劇場が、観客や周囲への安全の配慮などを理由に公開を自粛するなどして、物議をかもしてきたドキュメンタリー『靖国 YASUKUNI』。この問題作が5月3日(土・祝)の渋谷シネ・アミューズを皮切りに、全国7都市計8館で公開されることが決定した。正式に、上映日程が決定したのは以下の劇場。
『魔法にかけられて』が3冠達成!
今年も各国から集まった多彩な作品が接戦を極めた第58回ベルリン国際映画祭。世界三大映画祭の中でも社会派の作品が多く集まる傾向にある同映画祭だが、そのフォーラム部門にて、2月11日、12日、14日(現地時間)の3日間にわたり、日中合作ドキュメンタリー『靖国 YASUKUNI』が上映され、地元ドイツを始め、各国メディアの間で大きな反響を呼んでいる。