中国返還間近のマカオ。かつて仲間だった5人。だが、いまは立場が違う…。ボスを狙撃して逃亡していたウー(ニック・チョン)。そのボスの命令でウーを殺しにやって来たブレイズ(アンソニー・ウォン)とファット(ラム・シュー)。一方、ウーを守るために来たタイ(フランシス・ン)とキャット(ロイ・チョン)。彼らの再会は銃撃戦となり、運命の歯車が動き出す。変わりゆく時代の策略にさらされる5人の絆。そして、男たちは約束を守るために再び戻る。彼らのあの日々へ――。名匠ジョニー・トーが、アンソニー・ウォン、フランシス・ンら香港映画界を代表する俳優陣を迎えて完成させた、男たちのドラマ。第63回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
ジョニー・トー
舞台は返還間近のマカオ。かつては親友同士だったが、いまは裏社会で対立する立場にある男たちが、時代に翻弄されながらも、自らの生き方を貫こうとするさまを描いた『エグザイル/絆』が公開を迎える。香港映画の鬼才ジョニー・トーが描き出した“男の美学”の神髄とも言うべき本作で、主人公の男たちの一人、組織と友情の間で葛藤するブレイズを演じたのはアンソニー・ウォン。劇中同様、終始強面を保ちつつ、役柄や撮影の様子について語ってくれた。
中国返還間近のマカオを舞台に、かつては親友だった男たちが裏社会の掟に翻弄されながらもがき、彷徨するさまを描いたジョニー・トー監督最新作『エグザイル/絆』。12月の公開を前に主演のアンソニー・ウォンとフランシス・ンが来日し、11月2日(日)に記者会見が行われた。