ユダヤ系移民の家庭に生まれた青年エリオット(ディミトリ・マーティン)は、ニューヨーク州ホワイトレイクで古びたモーテルを営む両親にいつも悩まされていた。家業の手伝いに束縛された彼の唯一の願いは、大好きな音楽を活かして町興しをすること。すっかり負け犬人生になじんでいた彼だったが、1969年の夏、ある新聞記事を目にしたことで劇的に変化する。それはウォールキルで行われるはずだった“ウッドストック・フェスティバル”の開催許可が取り下げられたこと。この夢のような野外コンサートを自分の街に招こうとエリオットは心に決めるが、地元住民が一斉に反発して――。
アン・リー