2011年3月11日に起きた東日本大震災。地震と津波による膨大な被害を目の前に、日本中の誰もが下を向き、これから日本がどうなっていくのか不安を抱いていたとき、ひたすら上を向いて歩き続けた男がいた。絶対に不可能と思われた、東北太平洋沿岸10か所での花火同時打上げ。それを可能にしたのは、たったひとりの男の情熱と、「いつまでも下を向いてはいられない」と立ち上がった現地の人々の生きる力だった――。
柿本ケンサク
昨年8月11日、東北太平洋沿岸10か所で同時に打ち上げられた花火。被災地での花火大会を実現させるべく立ち上がった一人の会社員と現地の人々の姿を描いた感動のドキュメンタリー『LIGHT UP NIPPON 〜日本を照らした、奇跡の花火〜』が7月7日(土)より公開となった。この壮大な企画を実現に至らせた一人の会社員の思いとは? 本作に楽曲を提供した坂本龍一からのコメントと共に紹介。