1904年、チューリッヒのブルクヘルツリ病院に勤める29歳の精神科医・ユング(マイケル・ファスベンダー)は、精神分析学の大家・フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する“談話療法”に刺激され、新たな患者・ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)にその斬新な治療法を実践する。間もなくユングはザビーナの幼少期の記憶をたどり、彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めることに成功。しかし医師と患者の一線を越えてしまった2人は、秘密の情事を重ねるようになり、ザビーナをめぐるユングの内なる葛藤はフロイトとの友情にも亀裂を生じさせていく…。
デヴィッド・クローネンバーグ