長良川に生きる漁師たちは1500億円を投入した堰の建設に反対し続けてから16年が経過した。政治は農地が必要だと干潟を埋め立てては放置し、水が必要だと川を堰き止めては、今度は堰など不要だったと言い出す。この現代日本が抱える構造的な難問は、「民意」という化物になって、私たちに反撃する――。
阿武野勝彦
片本武志