スペイン巡礼の終点地、サンティアゴ・デ・コンポステラ。朝の街角で中年のストリート・ミュージシャン、エドゥがギターを弾き始める。前夜から呑み続け、そのまま朝食へと突入した2人の男、夫と息子に朝食を準備するソル、カフェの準備をするアナ、そこへ朝食を食べに寄るフアン、関係を隠し通そうとするゲイのカップルや、一夜を過ごした若い男女、愛しの女性を待ちながら朝食をつくる男性、沈黙の中で質素な食事をする老夫婦など、それぞれの朝が始まり、エドゥは歌いだす。そんなエドゥの元に、思いがけない電話が入る。それは昔、互いに愛し合っていたにも関わらず、別の男と結婚したソルからの昼食の誘いだった…。
ホルヘ・コイラ