福島県のある村の廃校に、元校長先生がひとりで暮らしていた。しかし、この廃校も解体されることに決まる。ある日、かつてこの小学校が廃校となるその日までここで学び、現在は博物館に勤務する野田(西島秀俊)が、校舎に保管されていた遺跡出土品の調査のためにやってきた。そして野田の恩師・綾子先生は、娘・リツコ(倍賞千恵子)の介護を受けながら病院で寝たきりの日々を過ごしていた。実は、野田にとってこの学校は「忌まわしい場所」だった。彼は誰にも言えない秘密を抱えていたのだ。しかし校長やリツコとの交流の中、小学校での懐かしい記憶が呼び戻され、徐々に野田の心に変化が訪れる…。
坪川拓史
福島県会津地方を舞台に、東日本大震災以前より製作が進められ、幾度かの中断を挟みながらも5年の歳月を経て完成した映画『ハーメルン』が9月7日(土)に公開。主演の西島秀俊、倍賞千恵子、坂本長利、坪川拓史監督が都内で舞台挨拶を行なった。
西島秀俊主演で、福島・会津の廃校で繰り広げられる人々の交流を描いた『ハーメルン』の特別映像が公開された。そこでは西島さんと共演の倍賞千恵子とのツーショットコメントを見ることができる。
古き良き日本の姿が残る、奥会津のある廃校を舞台に、西島秀俊主演で贈る珠玉のヒューマンドラマ『ハーメルン』。その美しい予告編映像が公開となった。
福島・奥会津の廃校を舞台に、移り変わる日々のなか、無くなっていく「場所」と「記憶」の本質を優しい視線で描いた映画『ハーメルン』。