フランス人の妻、マリー・アンヌと別れて4年後、いまはテヘランに住むアーマドは、正式な離婚手続きのため、パリに戻る。しかし、マリー・アンヌはすでに新しい恋人・サミールと彼の息子、娘たちと新たな生活を始めていた。娘のひとりがアーマドに告げた衝撃的な告白から、妻と恋人、その家族が背負う過去と明らかにされなかった事実が次々と浮かび上がる。過去に忠実であるべきか、未来に向かって歩み出すのか、彼らが選んだ選択とは…。
アスガー・ファルハディ
パリジャン(男性)とか、パリジェンヌ(女性)とか、そんな響きを聞くたびに、おしゃれで洗練された男女を思い浮かべる人は多いことでしょう。首都パリで、まるでモデルの様な男女を…
『アーティスト』のベレニス・ベジョが、主人公マリー=アンヌを演じてカンヌ国際映画祭「主演女優賞」を受賞した『ある過去の行方』
イラン映画で初のアカデミー賞「外国語映画賞」、ベルリン国際映画祭「金熊賞」を含む数多くの映画賞を総なめにした 『別離』(’11)のアスガー・ファルハディ監督の最新作『ある過去の行方』