ノルウェー国立計量研究所に勤めるマリエは、ありとあらゆる計測のエキスパートだが、結婚生活は規格通りにゆかず、現在離婚手続き中。そんな折、病に倒れた研究所の重鎮である父に代わり、自国の《キログラム原器》を携えてパリでの国際セミナーに出席することになる。1キログラムの新しい定義をめぐって議論が交わされる中、ひとりの男性と出会うマリエ。彼女がパリで見つけた、今までの幸せの基準を一新する、心のハカリとは?
ベント・ハーメル