「ラーメンほど熱狂的な信者のいる食べものはない。そのラーメンバカたちを魅了するには、作り⼿もそれ以上のラーメンバカじゃないといけない」と語るのは、ラーメン業界の最高権威とされる講談社主催のTRY(Tokyo Ramen of the Year)大賞を4連覇した“キング・オブ・ラーメン”こと富⽥治(中華蕎麦 とみ田)だ。本作はそんな富田に1年以上にわたり長期密着したドキュメンタリー。究極のラーメンは、どのようにして作り出されているのか? そもそも、日本人はなぜそれほどまでにラーメンが好きなのか? 作り⼿も、客も、あまりにも熱く、クレイジーな日本のラーメン文化。その秘密に迫るべく、本作は7人の個性的なラーメン店主たちの活動を追い、知られざるラーメンの進化の歴史をひもときながら、現在進⾏形の日本のラーメン文化を鮮烈に描き出していく――。
重乃康紀