それはブレントにとっていつもと変わらない朝だった。いつもと変わらない日常。若い頃に思い描いていたのとは全く違う 冴えない日常だけど、結婚して十数年、2人の子どもにも恵まれ「幸せなんだ、コレでいいんだ」と自分に言い聞かせて暮らしている。いつものように会社へ行きダラダラと仕事をこなしていたが、その日のテレビはいつもと違っていた。親が実の子供を殺害したという陰惨なニュースがひっきりなしに報じられているのだ。国中がパニック状態に陥る中、愛する子どもたちの身を案じるブレントは、仕事を早退して帰宅。良かった、子どもたちは無事だ。しかし、愛しい我が子の顔を見た瞬間、彼の中で何かがはじけ飛ぶ――。この子たちを殺さなければ!! ブレントは正体不明の殺意に突き動かされてゆく。
ブライアン・テイラー