東京でセキュリティソフト会社を経営する徳永は、大企業に押され、エンジニアの採用ができず窮地に立たされ、故郷である徳島県美波町に人材を求める。悪戦苦闘の末、地元の同級生の久米や地元の起業家の岩佐に助けられ、豊かな自然を武器にした秘策を打ち出し、何とか採用にこぎつける。住民の助けで、数々の困難を乗り越え、事業は好転していく。そこで、社員の生田が町最大の秋祭りの責任者に抜擢される。果たして生田は、地元の人の期待に応えられるのか? そして、徳永の家族は移住を受け入れてくれるのか? 都会を離れた地に魅了された一人の男と仲間の心あたたまる生き方の物語。
明石知幸