貧しい家庭に生まれたジェシー・オーエンスは、中学時代から陸上選手として類いまれな才能を発揮していた。家族の期待を一身に背負ってオハイオ州立大学に進学した彼は、そこで名コーチ、ラリー・スナイダーと出会い彼の指導の下でさらに記録を伸ばしていく。コーチと人種を越えた強い絆で結ばれたオーエンスは、大学の陸上競技大会で世界新記録を3つとタイ記録を1つを打ち立て、たちまち全米中の注目の的に。いよいよオリンピックでの金メダルが現実味を帯びる中、アメリカ国内ではナチスに反対してオリンピックをボイコットすべきだとの世論が高まり…。
スティーヴン・ホプキンス