戦争難民となりスウェーデンで暮らすズラタンは、自分のルーツを知りたがる娘のアンニャに説得され20数年ぶりに故郷サラエボを訪れる。再建が進む一方で生々しい戦禍の爪痕が残る街で、彼は封印してきた過去と向き合う…。サラエボ出身である監督が、次世代に語り継ぎたい母国の記憶をひとりの男の人生に投影させて描く喪失と再生の物語。 2017年スウェーデン・アカデミー(グルドバッゲ)賞の監督賞、助演女優賞受賞作品。
ゴラン・カペタノビッチ