無人島のホテルで、ある男の死体が見つかった。合宿でやってきていた『たとえ話サークル』の部長・鈴木鈴吉。鈴木は、ガラス製の大きな灰皿で何者かに殴られたと見られた。偶然居合わせた探偵の真壁は、ホテルの宿泊客の誰かが殺したと見て、捜査を始める。その様子を見て、「僕は愛されすぎた。死んだのは、自業自得だ」と意味深に語る死体の鈴木。探偵が事情聴取をすると、鈴木がサークルの女子たちと複雑すぎる関係だったことが判明する。しかも、鈴木はサークルのメンバーですら知らない謎の女まで無人島に連れてきていた。罵りあいが始めり、次第にエスカレートしていく女たちの激しいバトル! さらには、自殺志願者の女、正体不明の男などが次々と現れ…事態は滅茶苦茶に! 11人が巡り会ったのは偶然か必然か…1人の男の死をきっかけに巻き起こる、ドタバタ劇の行方は――。
豊島圭介
石田明