夏休みのある日、10代の少女オクジュは、父親が事業に失敗したため、弟ドンジュと一緒に緑が生い茂る大きな庭のある祖父の家に引っ越した。しかし、そこには母親の姿はなかった。大きな居間とステレオセット、風が通る2階の窓際に置かれたミシン。日本の“昭和”のような懐かしい空気の家。弟は新しい環境にすぐ馴染むが、オクジュはどこか居心地の悪さを感じている。オクジュの逃げ道は、同級生との淡い恋模様。だがそこに離婚寸前の叔母まで住みつき始め、一つ屋根の下に三世代が集まり、オクジュにとって、自分と家族のあり方を初めて意識せざるを得ない、ひと夏の日々が始まった。
cocoレビューを見るユン・ダンビ
韓国の女性監督ユン・ダンビの『夏時間』と、アカデミー賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』には意外な共通項があった。
韓国の注目女性監督ユン・ダンビが描いた『夏時間』から、10代の少女の目線で少し特別なひと夏をとらえた予告編が解禁。
『はちどり』に続く、10代の少女の視点から家族と友人との関係を描いた韓国映画『夏時間』が2021年2月27日(土)より日本公開決定。本作が長編デビューとなる女性監督ユン・ダンビが手掛け、第24回釜山国際映画祭にて4冠の快挙を達成した。