ホワイトソックスのオーナーはチームに対して緊縮した財政をとることで知られていた。そのことは当然、選手の間でも不満の種であり地域での優勝のシャンパンは空けてもあふれ出ないような気の抜けた物が届けられいた。洗濯すらまともにされずホワイトソックスならぬブラックソックスと揶揄されていたプレイヤーの間でくすぶっていた鬱積は給与に結び付き許されるはずのない八百長…ギャンブルとそれに関わる裏社会と繋がっていった。裏社会からの脅しによってもはや勝つことは許されずホワイトソックスはワールドシリーズを敗北するが、それが不可解なものとして大々的に扱われることになる。
ジョン・セイルズ