夜間定時制⾼校に赴任してきた⽇野光成ー。そこには、全⽇制と違い、様々な事情を抱える⽣徒たちがいた。外国⼈、⾼齢者、⼼を閉ざしている⽣徒。光成は⾯談の際に、ある⼥⼦⽣徒を傷つけ、不登校にさせてしまう。そこで、光成はクラスの⽣徒たちに「コミュニティボール」という授業を⾏う。「コミュニティボール」とは、教師を含む全員が円になって座り、「誰かが話している間は話したり、反論してはいけない」というルールのもと、ひとつの問いをみんなで考えていく試み。光成はこの授業を通して、由宇⼦を理解しようとする。そして、この授業が終わる時、様々な⽣徒の思いから、物語が⼤きく動き始める。
武⽥恒