落語家の新笑は、現在は引退し妻のおだいと子供たちと、ささやかな生活を送っていた。しかし、その一家のもとへ居候として入ってきたのが、新笑が昔世話になった恩人の娘のお秋と、お秋の親友のお春だった。 明朗快活な性格の2人だが、朝から歌を唄い、おだいは次第にイライラしていく。新笑の甥の武助は、会社の合唱隊を組織して歌に精進し、お春は声楽家、お秋は画家と3人とも芸術家になるべく意欲を燃やす。
島耕二