女子大小路のバー「タペンス」でバーテンダーのバイトをしていた大夏は、ストーカーの疑いをかけられたのをきっかけに児童相談所の職員・秋穂と知り合う。だが、彼女が自宅にお詫びのケーキを取りに戻っている間に、彼は中区の矢場公園でコスプレの衣裳を着たまま心肺停止状態の中学生・佐野あすかを発見。あすかは秋穂が担当していた少女だったが、同じ中学生の山浦瑠香の死体が中区で発見されてから3日後だったこともあり、大夏は連続殺人事件の容疑者として警察に連行される。そんな彼の窮地を、柳ヶ瀬のクラブ「グレース」で働く姉の美桜が救う。会うといつもいがみ合ってばかりいる姉弟だったが、やがて事件の鍵を握る「タペンス」の客“ヤマモト”と接触し、山浦瑠香を殺害した犯人に辿り着くが…。 「女子大小路の名探偵」(秦建日子著・河出書房新社)の映画化。
松岡達矢
秦建日子
秦建日子