銀行員の父と歯科医の母を持つ経済的にも恵まれたオルガ・ヘプナロヴァーは、1973 年 7 月 10 日、チェコの首都であるプラハの中心地で、路面電車を待つ群衆の間へトラックで突っ込む。この事故で 8 人が死亡、12 人が負傷。犯行前、22 歳のオルガは新聞社に犯行声明文を送った。自身の行為は、多くの人々から受けた虐待に対する復讐であり、社会に罰を与えたと示す。両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った少女は、自らを「性的障害者」と呼び、酒とタバコに溺れ、女たちと次々に肌を重ね、しかし苦悩と疎外感を抱えたままの精神状態はヤスリで削られていくかのように、一層、悪化していき…。複雑な形の「復讐」という名の「自殺」を決行したオルガは、逮捕後も全く反省の色を見せず、75 年 3 月 12 日にチェコスロバキア最後の女性死刑囚として絞首刑に処された。
トマス・ヴァインレプ
ペトル・カズダ
チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、1975年3月12日に刑が執行された実在の人物を描いた映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』が、事件から50年を経て日本公開。この度、日本版フライヤーならびにポスタービジュアル、日本版予告映像、場面写真一式が解禁となった。
チェコスロバキア最後の女性死刑囚となった実在の人物を描いた映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』が4月29日(土)より劇場公開、併せて日本版ティーザービジュアル、ティーザー予告、メイン写真が解禁。